例えば
眠った時に必ず起きられる保障など
本当はどこにもない。
拍動が正しくあなたを守り、
全身を流れる電気パルスが途切れることなく続くなど
誰も約束していない。
もしも…見えない銀の糸が
どこからか齎されていて、
そこから神から与えられるエネルギーが供給されているとしよう。
誰かがいたずらに切断したら
あなたは明日、朝を迎えることは出来ないだろう。
でも
それを恐れながら眠ることは無い。
生きるものには生きる本能があるのだから。
ただ目が覚めたとき、「また朝が来てしまった」と思うだけだ。
タナトスに支配された心には
いつでも空が身近にあり、水面が柔らかな光のベッドに見える。
そして
自分の背中には翼が生えていて、空が誘っているだろう。
地上に何の未練も持たなくなった魂は
空に解けてゆく・・・・・・
空はいつでも高く、頭の上で優しく手を差し伸べている。
地上に支配された僕等に
「こっちへいらっしゃい」と。
