巷で人気のスチールシャフト Modus3 

フィッティングをすると、105は120の軽量版、と思っている方が非常に多い、というか、ほぼ全員そう思っているのだが、実は全然違うので、ご注意頂きたいと思い、今回取り上げる事に
Modus3 TOUR 120 & 105
DGとNS950の間を埋めるシャフトとしてブレイクしたモーダス120、
沢山のメーカーの純正シャフトとして採用され、一気に広まる事に

まず、皆様 120は120gあると思っているが、そうではない
(大多数の方が使用するS-FLEXの場合)

実際はカタログ値で114gなのだが、120gと思っているから重く感じる、という方が少なくない

そこで、同ブランドでもう少し軽い105にチェンジ
と単純に考えてしまう方が多く、その通り変えてしまうととんでもないことに


確かに重量は軽くなる(105 S-FLEX 106.5g)のだが、問題はしなり方と硬さ

コレが120の剛性分布↓

先の方がグニャっと軟らかくしなる仕様なのが分かる

そして105の剛性分布を見てみると↓
これだけを見ても、しなり方が全然違う事が分かる

そして、もっと大事なのが硬さ
同じS-FLEXで振動数を測ってみると、
120が314cpm、
105が322cpm、、
と、105の方が硬い
結果、軽いけれども硬いし、先は走らないし、120から安直にスペックダウンをしようと105にすると大失敗 という方が実に多い
相談もせずに買ってしまったのであればしょうがないとは思うが、お店で相談したにもかかわらず、105のSを薦められて、めちゃくちゃになってしまっている方が多いから困る

表面上の数値だけしか見ていないのかな

シャフトに限らないが、やはりその商品の事を良く理解してオススメをしてくれるお店を探す事がいかに大事か分かる
そして、120 Sからスペックダウンするのであれば、105のRをオススメしたい
(同じモーダスでいくのであれば)
105Rの振動数は309cpmなので、しなり方は違うものの、軽く軟らかくなるので、振りやすさは間違いなく良くなる

まあ、Rという表示が気に入らない とか言いだす方がまた多いのが問題なのだが、、、
このRがSだったら良かったのにね
このように、同メーカーの同ブランドだから、数値だけ見て「コレ」みたいな選び方をしていると、せっかく買っても失敗しちゃうのでご注意下さい
さて、工房にこもります