先月の初詣・・・皆さんはどちらに行かれたでしょうか?
多くの方が神社にお参りされたと思いますが、この神社は言うまでもなく神道の祭祀を執り行う施設。
神道とは、古代日本で生まれ延々と信仰されてきた我が国独自の宗教。
仏教・キリスト教・イスラム教などと違ってその教えを示した経典がなく、『古事記』・『日本書紀』などの複数の古い文献を〝神典〟としています。
また一神教ではなく八百万の神・・・すなわちあらゆる物に神が宿るという観念のもと、それぞれの地域やそこに住む人々の安寧を祈願し、祭祀・儀礼を重んじます。
それらの神々と交流する場合、昔は神が降りるとされた大木の近くや大きな岩などで祈願をしましたが、やがて飛鳥時代(7世紀頃)に大規模な神殿が建てらせるようになり、これが現在の神社へと発展してきました。
しかし大東亜戦争敗戦後の1945年12月、GHQが信教の自由と軍国主義の排除を目的とし、国教化していた(日本人の道徳的・精神的支柱たる)神道を廃止することを目的とした『神道指令』を発令。
あわや神道は風前の灯・・・そこで全国の神社が危機感を持ち、皇典講究所・大日本神祇会(じんぎかい)・神宮奉斎会(じんぐうほうさいかい)の3団体が神道の存続のために結束。
内務省の外局・神祇院の業務を引き継ぐ新たな組織として
神社本庁
を設立したのが、今からちょうど80年前の今日・1946(昭和21)年2月3日のことでした。
渋谷区代々木・明治神宮に隣接する神社本庁
この神社本庁は伊勢神宮を本宗とし、全国各地の約8万もの神社を包括する宗教法人。
とはいえ全ての神社が同庁の傘下にあるわけではなく、靖國神社や日光東照宮など有名な神社でも単立宗教法人として運営されていたり、また同庁以外に他の包括宗教法人も存在しています。
さて一口に神社といっても様々な呼称があることは皆さんもご承知の通りですが・・・意外とその由来・意味合いをご存じない方が多いかも。
ということで、以下にその違いを列記させていただきます。
古来から皇室と縁の深い由緒ある神社、あるいは天皇を祭神とする神社。
(例) 伊勢神宮、(明治天皇を祀った)明治神宮、鹿島神宮
◆ 宮
格式は高く、親王を祭神としたり特別の由緒を持つ神社
(例)鎌倉宮、日光東照宮、水天宮、天満宮
◆ 大 社
各地域振興の中核となっている大きな神社
(例)出雲大社、春日大社、富士山本宮浅間大社
◆ 社
大きな神社から御祭神を勧請した、比較的規模の小さい神社。
(例) 神明社、天神社
また、お祭りする神様によっても呼称が違います。
◆ 稲 荷
主として宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)を祀る神社。
稲荷の語源はイネナリ(稲成)で、稲の生育を司る農業の神様。
◆ 八 幡
応神天皇(第15代天皇)・神功皇后をはじめとする神様たちをお祭りする神社。
◆ 天 神 (天満宮)
菅原道真公をお祀りする神社。
その他、伊邪那岐命が禊を行った際に生まれた底筒之男命(そこつつのおのみこと)・中筒之男命(なかつつのおのみこと)・表筒之男命(うわつつのおのみこと)をお祀りする住吉神社や、建御名方神(たけみなかたのかみ)をお祀りする諏訪神社等々。
今後初詣などで参拝される方は、その神社の由来や祀られている神様を調べてから行くと、気持ちが一段と入ることでしょう。
それに祀られている神様を知らずに頼み事をしても、願いを叶えてくれないかも。😅
しかし、結婚式は教会式、葬式は仏式、クリスマスで騒いだ一週間後には初詣、それに子供が生まれれば神社でお宮参り・・・一神教の外国人には、この日本人の節操のない(?)というか柔軟な行動は理解できないでしょうネ。


