どの業界にあっても、長くその仕事を続けたり大きな実績を残された方には、叙勲などで栄誉が与えられます。
スポーツ界に於いては、〝殿堂入り〟がそれにあたるといえましょうか。
そのルーツともいうべきものに
野球殿堂
があります。
本家・アメリカでタイ・カップ、ベーブ・ルース、ウォルター・ジョンソン、ホーナス・ワグナー、クリスティ・マシューソンという錚々たる5人の名選手が初めてその野球殿堂入りを果たしたのは、今から90年近く前の今日・1936年1月29日のことでした。
ただこの時には、アメリカ野球殿堂博物館 (National Baseball Hall of Fame and Museum )はなく、ニューヨーク州クーパーズタウンに建設されたのは、3年後・1939年のことでしたが・・・。
現在まで同博物館に名前を刻まれているのは、累計で投手86人・野手195人・監督24人・審判員10人・野球発展貢献者36人の合計351人。
殿堂入りの対象となる選手は、(原則的に)メジャーリーグで10年以上プレーし、引退後5年以上経過した者。
その中から毎年25~40人の候補者が対象となり、投票によって選ばれるのですが・・・実は長年野球に携わってきた選手や関係者にとって名誉なはずの殿堂入りの選考方法に公平性が欠けるという批判が以前からあります。
それは、投票権を持つのが全米野球記者協会に10年以上所属する記者であること。
彼らが毎年候補者の中から最大10名を選び投票し、75%以上の得票を得た者が殿堂入りできるのですが、逆に5%以下の場合は殿堂入りの可能性が絶たれます。
つまり記者たちとの人間関係が良くないと、たとえ実績があっても選ばれない可能性があるのです。
更に得票を得た候補者は、更にベテラン委員会の審査にかけられるのですが、過去に委員の出身チームから集中して殿堂入りした選手が出たことが。
不公平批判が強まったことから、近年では委員会のメンバーを定期的に変えるなど、殿堂入りの選考は改良されています。
ただし、これはあくまでアメリカでの話。
日本の殿堂入りの選考は、15年以上野球報道に関わった者(約300人)が30人の候補者から7人までの連記で投票し、全体の75%以上の得票で選ばれる仕組み。
つまりアメリカ以上に記者の感情や好き嫌いで投票行動が変わってしまうのです。
それ故、過去にはかつて三冠王を3回も獲得した落合博満さんが2回も落選したり、原辰徳・前巨人軍監督が落選し選手として殿堂入りの可能性が絶たれるなど、首を傾げなくたくなるケースが散見されます。
プロ野球は、ファンあってのもの。
オールスター出場選手もファン投票で決めているのですから、選手にとって一生の名誉となる殿堂入りも、全てとは言わないまでもファン投票を反映させるべきではないでしょうか?
ゴルフ世界殿堂には既に樋口久子・青木功・岡本綾子・尾崎将司の各選手が入っていますが、アメリカの野球殿堂入りした日本人選手は、今月それが発表されたイチロー選手のみ。
※これによってイチロー選手は日米両野球殿堂入りした初の選手となりました。
また殿堂入りではないものの、金網フェンスによじ登ってホームランボールをキャッチするという超ファインプレーを披露した、阪急・山森選手(↓)がアメリカ野球殿堂博物館に展示された日本人選手としては、第1号。
現在でもクーパーズタウンの博物館では、山森選手のスーパーキャッチ映像が流されているそうですが、今後はイチロー選手のレーザービームやシーズン最多安打を放った瞬間の映像が流されるかもしれませんネ。
果たして今後2人目の殿堂入りを果たす日本人は、松井秀喜選手? それとも大谷翔平選手までいない?😰

