先日、ウチの女王様が、
「アンタ、ちょっとお願いがあるの。」
と真顔で話しかけてきたんです。
私はビビッて、「な、何だョ。」と聞き返すと、
「戸棚の奥にしまってある洋酒、売るなり飲むなりして片づけてくれない? 場所取って邪魔なんだけど。」
えっ、そんなに洋酒なんてあったっけ? と再び聞き返すと、何でも結婚した時から既にあったそうですから、私が20代の頃ハワイ旅行(↓)などに行った際にお土産で買ってきたウィスキーやブランデーをしまったまま、2人共忘れちゃっていたようです。
女王様、それをオーストラリア旅行で思い出したようで・・・・。😅
女王様が指さす戸棚の奥を見ると、確かに何本か・・・そのうちの箱入りの1本を引っ張り出してみました。
箱から取り出すと、何やら高級そうなボトル。
シーバス・リーガルのロイヤル・サルート21年・・・買ったのは40年近く前ですから、何と60年モノのウィスキー。
確か当時は5千円未満で買ったはずですが、ネットで調べるとこのウィスキーの年代物は現在1万円前後で取引されている由。
でも売るよりは滅多に味わえない古酒の味を確かめようと、栓を開けることに。
しかしさすがに40年も経っていると、栓を捻った途端コルクがちぎれてしまう始末。
ワインの栓抜きを使って慎重に残ったコルクを取り出し、グラスに注ぐと、美しい琥珀色。
そして、何ともかぐわしい香りが部屋に拡がります。
早速一口・・・おぉっ、何というまろやかさ。
私は常々酒を水で割るのが嫌いで、焼酎でも何でもストレートかロック派なんですが、ウィスキーは舌にビリビリ感が残るのであまり好きではなかったんです。
しかしこの古酒にはそれが一切なし。
やはりウィスキーは寝かせる程に熟成するんでしょうネ。
こんな芳醇な味を楽しめるなら、売らなくて正解でした。
新婚旅行先の再訪が、こんな副産物を生み出すとは・・・。
もし皆さんのお宅に昔買ったウィスキーがそのまま残っていたら、是非飲んでみてください。