平 和 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

毎年12月10日には、

 

 ノーベル賞

 

の授賞式が行われます。

ノーベル賞が、ダイナマイトの発明で巨万の富を築いたアルフレッド・ノーベルの遺言に従って、1901年から物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の6分野(※経済学はノーベルの遺言ではなく、死後70年経ってから設けられた)で優れた業績を挙げた方に授与されることは、皆さんもご存知でしょう。

今日は、その中から今年〝日本原水爆被害者団体協議会〟が受賞した『平和賞』にスポットを当ててみたいと思います。

 

この賞、実は他の分野とちょっと違う点が。

それは、母国スウェーデンとノルウェー両国の和解と平和を祈念して、ノーベルが同賞の授与をノルウェーで行うこととし、同賞のみスウェーデンではなくノルウェー政府が授与主体になっていること。

政治的に独立したノルウェー・ノーベル委員会が、各国に推薦依頼状を送付し、推薦された候補者から選考される平和賞は、昨年まで累計130の個人と団体に授与されていますが、過去に様々な物議を醸してきました。

 

      

           Alfred Bernhard Nobel

確かにマーチン・ルーサー・キング・Jr牧師(1964年)や

マザー・テレサ(1979年)、ダライ・ラマ14世(1989年)など、大多数の方が賛同・納得する人選もありました。

(ノミネートされながら受賞できなかった中にクーベルタン男爵やマハトマ・ガンジーらビッグ・ネームがある一方、逆にヒトラーやムッソリーニが候補に挙がっていた事実も。)

まずは1973年に受賞したH・キッシンジャー米国務長官。

彼の受賞理由はベトナム戦争終結に向けたパリ協定に調印したことを理由に選ばれましたが、そもそも戦争を引き起こした当事国から選ばれることには大きな批判があり、実際選考委員会も紛糾して2人が辞任しています。

また同時に受賞が決まった北ベトナムのレ・ドゥク・トは、「ベトナムに平和は訪れていない」として史上唯一の平和賞受賞辞退者になっています。

 

そもそもジミー・カーターやバラク・オバマなどアメリカ大統領が受賞すること自体、納得できる人は少ないでしょうネ。

オバマ元大統領に至っては、まだ何もしていない就任1年未満での受賞でしたし、私たち日本人に言わせれば彼が受賞をしたことでアメリカが世界の警察としての強権を発揮できず、結果的に支那の南シナ海進出を許してしまった感すらありますから・・・。

 

それから2000年に受賞した韓国の金大中大統領。

彼は南北首脳会談を実験させたとして授与されましたが、政権発足当時から受賞のため組織的な工作を行い、北朝鮮に5億ドルを送金していたことが北朝鮮から亡命した政府幹部によって暴露され、大きな批判を巻き起こしました。

さすがは韓国・・・しかし日本でも今からちょうど50年前の1974(昭和49)年に佐藤栄作元首相(↓)が非核三原則を提唱したことを評価され受賞したものの、後に核持ち込みの密約の存在が明るみに出ましたので、あまり強く批判はできません。

 

 

常に地球上では戦争・紛争が起こっており、政治家が平和賞を受賞すれば、当然敵国・利害関係国からは批判の声が出ます。

過去にも事例がありますが、余程適格な受賞者がいなければ、〝該当者なし〟でも良いのではないか?・・・私だけでなく、

ノーベル自身もそう思っているかも。😰

 

 

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