樹 命 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

我が国・日本の国旗は〝日章旗〟、国歌は〝君が代〟、国鳥は〝キジ〟・・・では、国花は何でしょう?

 

正解は〝菊〟・・・と、もうひとつ。

 

百円玉のウラにも描かれ、この時期人々の目を楽しませてくれる

 

 桜

 

で、今日・3月27日は、その〝さくらの日〟なのだそうです。

 

3×9(さくら)=27の語呂合わせだそうですが、これは少々苦しいとしても時期はピッタリでしょうネ。

 

一昔前の東京ではちょうど入学式の頃に満開となり、希望に胸を膨らませたピッカピカの新入生たちが花びらの舞う校庭で親子で記念撮影する姿が見られました。

 

ところが現在では温暖化の影響からか、4月に入ると散り始めてしまうのが何とも残念。

 

   

 

しかし私には、それよりもっと心配なことがあるのです。


それは、各地の桜の名所で花を咲かせるソメイヨシノ(染井吉野)の寿命。

 

日本人なら誰もが愛するこの桜は種子では増えないそうで、全て人の手によって接木(つぎき)などで全国に広がったのだとか。

 

特に敗戦後、荒廃した国土を蘇らせるべく積極的に植樹されましたが、問題はこのソメイヨシノの寿命が60年といわれていることです。

 

ソメイヨシノは人工的に増やされたクローン種のためか病気になりやすく、また環境変化にも弱い・・・いわゆる〝桜のもやしっ子〟。

 

樹齢40年を経過すると急激に弱り始めるそうで、それゆえ寿命60年説が唱えられているのだそうです。

 

しかし現在まで実際の調査結果があるわけではないので、あくまで推測の域を出てはいませんが・・・もしそれが本当ならば、もうそろそろ全国のソメイヨシノは次々と朽ち始めてしまうわけです。

 

日本からソメイヨシノが消えてしまう前に新しい苗木を植樹していかないと、手遅れになるかもしれませんネ。

 

仮に60年説が間違いだとしても、生物には例外なく寿命があるのですから。

 

桜に関して、私が大好きな句があります。

 

 〝散る桜 残る桜も 散る桜〟

 

良寛禅師の辞世の句といわれているものですが、パッと咲いてパッと散る儚さの中に、生を受けた以上は精一杯生きなければ・・・という覚悟をも感じます。

 

でも、咲かなければ散ることもできませんけどネ。

 

ソメイヨシノが永遠に・・・少なくとも私が生きている内は日本で咲き続けることを祈るばかりです。😅

 

 

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