皆 勤 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

今日は、私のような昭和世代には映画・テレビで主に父親役としてお馴染みだった俳優、

 

 宇津井 健 さん

 

の命日・没後10周年にあたります。

個人的には、三浦友和・山口百恵両名の〝世紀の結婚式〟の仲人を務めたことが、最も印象に残っていますが・・・。


     


宇津井健(本名同じ)さんは、1931(昭和6)年に現在の東京都江東区で生まれました。

勝新太郎さんとは幼馴染だったそうですが、早稲田大学第一文学部で演劇を専修したものの中退し、1952年に俳優座養成所第4期生として佐藤慶さん・仲代達矢さんらと共に入団。

大学時代馬術部に所属していたおかげで 「裸の馬に乗れる」 条件を満たし、早くも入団2年目で 『思春の泉』 の主役を射止めました。

その後も映画・テレビに出演されましたが、私が初めてテレビで宇津井さんを観たのは、おそらく1965年~71年にかけて放送されたTVドラマ 『東京警備指令 ザ・ガードマン』。

若かりし頃の宇津井さん演じる高倉隊長がカッコ良くて、ガードマンというか警備会社のイメージアップに随分貢献したのではないでしょうか?

     

また私と同年代以上の方は、その後 『赤い~』 シリーズで主演の山口百恵さんの父親役をご記憶のはず。

百恵さんのご主人・三浦友和さんの名付け親でもあったそうですから、ご両人の仲人を務めたのは、至極当然だったといえましょう。

私自身はその頃からTVドラマを殆ど見なくなったため、宇津井さんの姿をブラウン管で観ることはなくなりましたが、映画では何本か出演作品を鑑賞しています。

その中で最も印象に残っているのは、


 『新幹線大爆破』 (1975年)


     

新幹線の運転手役・千葉真一さんとやり取りをしながら解決策を考える運転指令室長役でしたが、汗をにじませながら熱演する宇津井さんの姿は、ザ・ガードマンの隊長役と重なります。

長い俳優生活の中で、遅刻も休んだこともなかったという皆勤賞俳優の宇津井さん・・・その誠実な取り組み姿勢からか悪役を演じたことは殆どなく、犯人役は皆無だったそうな。


あの高倉健さんでさえ、『新幹線大爆破』 では犯人役をやっているのに。


『沈まぬ太陽』(2009年)でも、ジャンボ機墜落事故の遺族役として出演していましたが、この時悪役を演じていたのが昔清純派(?)だった三浦友和さんだったのは好対照でした。

そんな宇津井さんが慢性呼吸不全により82歳でこの世を去ったのは、2014(平成26)年3月14日。

しかし長年連れ添った奥様を2006年に失った彼は、その後内縁関係にあった一般女性と亡くなる数時間前に入籍。

その女性が葬儀で喪主を務めたそうですが、順風満帆に見えた人生の最期で思わぬ話題を巻き起こしました。

あれから10年経った現在、遺産相続問題は決着しているようですが、人生のゴールテープをすんなり切るのは中々に難しいものだ、とつくづく思わされる一件でした。

宇津井さん、天国で頭をかいているのかも・・・?😅



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