スキンヘッド | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

TVで人気を博するジャンルとして、刑事ドラマがあります。

私の少年時代には、『太陽にほえろ!』 や 『Gメン’75』、大学時代には『西部警察』 などをよく見ていました。

 

そしてアメリカの作品でも 『刑事コロンボ』 が特に好きでしたが、もうひとつ主役のキャラが強烈で記憶に残っているシリーズが 『刑事コジャック』 。

 

今日はそのコジャック役で親しまれた俳優、

 

 テリー・サバラス

   Telly Savalas


の命日・没後30周年にあたります。

 

    ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草
 

1922年、ニューヨーク州ロングアイランドでレストランを経営するギリシャ移民の両親の間に、5人兄弟の2番として生まれたサバラス少年は、水泳が得意なやんちゃ坊主だったとか。

 

1941年に陸軍に入隊したものの、自動車事故で骨盤骨折の大ケガを負って1943年に除隊。

 

退院後に陸軍の研究施設で弁論や演技の勉強をした彼は、コロンビア大学に入学して心理学を専攻。

 

卒業後の1950年代前半にはラジオ番組のプロジューサーとして複数の番組を持ち、“Telly's Coffee House.” を人気番組に育て上げたサバラスは、劇団に所属し1959年に舞台・映画でもデビュー。

 

出演2作目の 『終身犯』 では早くもアカデミー助演男優賞にノミネートされ、頭角を現します。

その後 『バルジ大作戦』 (1965)、『特攻大作戦』 (1967)、そして 『女王陛下の007』 (1969) 等の戦争・アクション作品に出演を重ねましたが、彼の人気を不動のものにしたのは何と言っても 『刑事コジャック』 (1973~78) シリーズでしょう。

 

1970年頃に人気を博していた『刑事コロンボ』(NBC)に対抗する刑事ドラマの制作をCBSから託されたプロデューサーのアビー・マンは、大都会ニューヨークを舞台に派手なアクションやお色気を排除した硬派かつ現実的な刑事ドラマを立案。

その主役として、ギリシャ移民の子である個性派俳優のテリー・サバラスに白羽の矢を立てます。

二枚目ながらもスキンヘッドで迫力十分なサバラスは、まさにハマリ役。

 

また一見コワモテな彼が棒つきキャンディーを口に含む姿が、妙にシックリきていたのが印象的でした。

 

    

(ちなみにこのキャンディーは役作りのためではなく、元々彼が禁煙の口寂しさを紛らわすためになめていたのを、くわえたままで演技したのだそうな。)

 

無名時代のS・スタローン、C・ウォーケン、R・ギアなどが出演していたことでも知られているこのシリーズ・・・〝かみさん〟は出てきませんでしたが、セリフ回しがいかにもアメリカらしい捻りが効いていました。

 

実際ニューヨークの現職警官の評価はコロンボより高かったそうな。

 

また森山周一郎さんのシブい声の吹き替えが、サバラスのイメージにピッタリでしたネ。


サバラスには申し訳ないですが、彼自身の声より森山さんの吹き替えの方が私の中ではサバラスの声としてインプットされてしまっています。

 

このコジャック・シリーズで1974年にエミー賞・主演男優賞、そして1975,76年と連続してゴールデン・グローブ賞を受賞。

 

その後は持ち前の雰囲気を生かして悪役などを扮していた彼が前立腺がんで亡くなったのは、1994年1月22日のことでした。

 

彼は若かりし頃、ガス欠で困っていたところをキャデラックに乗せてガソリンスタンドまで運んでくれた、ハリー・アガニスという男性に助けられたことがあったとか。

 

後日その男性にお礼をしようと彼から教えられた番号に電話したところ、なんと彼は既に3年前に亡くなっており、その時の服装は埋葬された時と同じだったという不思議な体験をしたといいます。

その後更に2回も彼と出会ったというサバラス・・・きっと天国でその守護霊のようなご本人と再会していることでしょう。

あらためて〝デカ長〟のご冥福を、若きS・スタローンが共演したシーンを観つつお祈りしたいと思います。

 


愛してるぜ、ベイビー!笑3

 

 

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