先日行われた参院選では自民党が大勝しましたが、今から33年前の今日・1989(平成元)年7月23日に行われた
第15回参院選
では、逆に苦渋を飲まされました。
何故なら、同選挙で〝マドンナ旋風〟が巻き起こったから。
竹下内閣時に発覚したリクルート事件や消費税導入、更に竹下氏の後任・宇野首相の女性問題などが重なり、自民党には逆風で行われた同選挙は、史上最多・40政党が候補を立てる乱戦状態。
その中で、日本社会党の土井たか子委員長が 「山が動いた」 と発言した如く、〝マドンナ旋風〟に乗って48議席を獲得。
この大躍進により自民党は大敗し、与野党の議席数は逆転。
(↑)の左下に小さく写っている当時の自民党・橋本龍太郎幹事長が、「チクショ~」 と苦虫を噛み潰したように顔を歪めて呟いたシーンをテレビで観た記憶のある方も少なくないでしょう。
しかしそのマドンナ旋風も長続きせず、2年後の統一地方選で敗北した責任を取って彼女は委員長を引責辞任することになりましたが。
※土井氏に関する過去記事は、こちら。(↓)
なぜ長続きしなかったのか?
私が思うに、それは国民の総意というよりマスコミが作り上げたブームだったから。
当時はまたSNSがなく、国民の殆どはテレビや新聞など所謂オールドメディアが発信する情報に頼るしかありませんでした。
だからマスコミは簡単に国民世論を操作できたのです。
その端的な証拠と言えるのが、1993年7月に行われた解散総選挙に於いて自民党が結党以来初めて野党に転落した直後に起きた『椿事件』。
同年9月に行われた民放連の会合で、当時の人気報道番組・ニュースステーションを放映していたテレビ朝日の椿貞良・取締役報道局長が
「自民政権の存続を絶対に阻止し、何でもいいから反自民の連立政権を成立させる手助けをする報道をするべく局内をまとめた」
などと発言したことが表沙汰になったもの。
この事件で椿氏本人は取締役を解任され、テレ朝は放送免許停止寸前までいきました・・・が、その国民世論を操作・扇動できるというマスコミの驕り体質は、現代に至っても何ら変わっていません。
実際、2009(平成21)年の民主党政権誕生時に〝政権交代〟が話題となりましたが、この時も自民批判を繰り返す左翼メディアの大合唱に有権者が乗せられた形でした。
その後公約を殆ど実行できなかった〝悪夢政権〟が3年余り続いたことで、民主党に投票した有権者が深く後悔し、次の総選挙で再び自民党が政権を奪回したことは、ご承知の通り。
SNSが普及した現代でも、彼らは相変わらず世論操作に躍起になっていますが、私ははっきり申し上げます。
(反日左翼)メディアが盛んに露出させたり推す政治家は、絶対に信用してはなりません。
たとえそれが自民党所属議員だとしても、です。
むしろメディアが猛批判する政治家をこそ擁護・応援すべき。
ある意味、実に分かりやすいリトマス試験紙と言えましょうか。
国民は、もう二度とメディアに乗せられたり騙されてはなりません。