JNPC | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

ブログタイトルのアルファベット4文字が何の略なのか、すぐ分かる方はあまりいないかも。

しかし、下の画像を見れば多くの方がピンとくるはず。

    

そう、JNPCとは

 

   日本記者クラブ
  Japan National Press Club

のこと。 この組織が設立されたのが、今から52年前の今日でした。

戦後、日本では1945(昭和20)年10月に欧米の外人記者が日本外国特派員協会を設立したものの、日本独自のプレスクラブはなし。

従って日本政府が招待した国賓を始め、来日した外国要人の記者会見はこの外国特派員協会が仕切り、日本人記者は彼らが開く記者会見場に準会員として出席を認められるのみ。

この占領体制が1960年代後半まで続きましたが、さすがにメディア業界から批判の声が上がり始め、更に1970(昭和45)年に大阪万博の開幕を控えて世界各地からVIPの来日が予定される中、外務省はじめ政府筋からも日本独自のプレスクラブ創立の声が。

 

これを受け1969年7月、新聞協会理事会でプレスクラブ設立方針を承認し、同月31日に準備委員会の第1回会合が開かれ、9月29日の第2回会合で、名称と規約を決定。

※当初名称は日本プレスクラブが最適とされましたが、既に同名の組織が存在していたため、日本記者クラブに。

 

そして翌10月31日、日本新聞協会・萬直次会長、日本民間放送連盟・今道潤三会長、NHK・前田義徳会長の3名が発起人となり、千代田区の尾崎記念会館で創立総会を開催。

「内外の重要ニュースソースとの接触を多角化し、プレス相互の交流を緊密化することにより、プレス各機関の報道活動を促進し、報道の社会的機能の向上発展をはかる」ことを目的とする同クラブの設立が決定したのです。 (※正式な発足は翌11月1日)

まだこの時点では事務所もクラブルームもありませんでしたが、会員となった社は137、会員数は839名に上りました。

     

 

この記者クラブという制度は、確かに取材対象者からすれば各社毎に何度も同じようなインタビューに応じる必要がなく1回の記者会見で済むメリットはありますが、反面記者たちが独自の取材をせず同じ情報を流すだけとなり、その内容の真偽についてのチェックを怠りがちに。

そして現在に至るまで日本記者クラブではフリーランスの記者や雑誌記者は加盟できず同クラブ主催の会見に出席できないことも、報道の自由の観点からは問題があるといえましょう。

また同クラブでは、その時々に活躍した人物や著名人を招聘して定期的に記者会見を開いていますが、特に政治関連ではその人選や質問内容に偏りがないとは言えません。

過去に行われた政治家の記者会見で私が忘れられないのは、1972年に佐藤栄作氏が行った総理退任会見。

新聞記者に不信感を抱く総理がテレビ単独での会見を要求し、それに怒った新聞記者らが会見場から一斉に退席するという、異様なものでした。

 ※この会見に関する過去記事・動画は、こちら。(↓)

 

当時中学生だった私は、佐藤総理が何でこんなことをしたのかよく理解できませんでした・・・が、大人になりマスコミが偏向・捏造報道を日常茶飯事の如く行っていることを知ると、彼の新聞記者に対する怒りがよく分かるようになりました。

またこの会見でのやり取りを改めて見ると、新聞記者の尊大な態度に非常な不快感を禁じ得ません。

現在日本記者クラブでは会見の動画をYouTubeで公開していますが、果たしてどれだけの方が視聴しているのか・・・?

今やアメリカ大統領も日本の総理大臣を始め、多くの政治家が自らSNS上で情報発信をする時代。

わざわざ記者を介してバイアスがかかった情報を新聞やテレビから得るより、直接当事者の発信する情報をネットを通じて入手する方が間違いないはず。

たまたま一昨日も、こんな判決が出されましたし・・・。

 

 

正直、もう記者やオールドメディアは必要ない・・・そう思うのは、私だけでしょうか?

 

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