中高年世代で、特に寒冷地にお住まいだった方には馴染みがあると思いますが、30代以下の若者の殆どはコレが何だか分からないかも。 (↓)

接地面に金属が埋め込まれている、
スパイクタイヤ
ですネ。
これを若者が知らないのは、今からちょうど30年前の今日、『スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律』 が制定・施行されたからでしょう。
凍結・圧雪路を安全に走行するため、タイヤに金属製の鋲を埋め込むスパイクタイヤは、1959年に北欧のフィンランドで開発され、以後急速に欧米で広まりました。
日本で国内生産が開始されたのは1962(昭和37)年でしたが、氷結路面では従来のスノータイヤに比べ抜群の制動性を発揮することから、その後1970年代に普及したとのこと。
しかしこのタイヤの普及によって、1980年代に入るとスパイクによって舗装路面が削られ粉じんとなって飛散し人体への悪影響があると指摘されると共に、再舗装費用がかさむことが問題化。
国内で最初に問題提起されたのは宮城県仙台市で、1983年には宮城県が全国初のスパイクタイヤ対策条例を制定。
スパイクタイヤの販売が1985年にピークを迎える中、粉塵問題はますます問題となり、1986年には通産省がスパイクタイヤの出荷制限を指導。
そして1988年、公害等調整委員会において、スパイクタイヤメーカー7社と長野県の弁護士等との間で、スパイクタイヤの製造・販売中止の調停が成立。
翌1990(平成2)年6月27日に、前述の法律が発布・施行されたのです。
もちろんタイヤメーカーも手をこまねいていたわけではなく、粉じん問題が提起された直後の1984年には社団法人日本自動車タイヤ協会がスタッドレスタイヤ制動試験を実施するなど、後継となるスタッドレスタイヤの開発に着手。
同法施行後スタッドレスタイヤの発売を開始しています。

私自身、このスパイクタイヤ禁止の話題が出た頃は、ちょうど雪国・青森に赴任中。
雪がちらつくころになると、営業車のタイヤを自らジャッキアップしてスパイクタイヤに付け替えてました。
(スタッドレスはスパイクタイヤ同様の制動力があるんだろうか?)
と不安だったのですが、幸いにも同法施行直前に関東地方に転勤となり、スタッドレスタイヤでの運転はしなくて済みました。
その数年後新潟支店に転勤になって初めてスタッドレスタイヤで運転しましたが、メーカーの品質改良が進んだのか、私が思った以上に制動力があって安心したことを憶えています。
そうそう、その新潟で夏場でもスタッドレスタイヤをはいている取引先の社長がいらっしゃって、その理由を聞いたら、
「雪が降りそうになったら新品のスタッドレスにして、そのまま1年間乗るのサ。 そうすれば次の年に新品にするまで、タイヤ交換しなくていいだろ。」
と言われ、なるほど~と感心したことも。
さて私のようにスパイクもスタッドレスも経験した方は、スタッドレスに満足・安心されてますか?

