通り魔 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

その犯行内容の異常性・残虐性から、今もって殆どの方の記憶に残っているであろう

 秋葉原通り魔(無差別)殺傷事件

が起きたのは、今から12年前の2008(平成20)年6月8日のこと・・・犠牲者にとって、今日は十三回忌にあたります。

日曜日だった当日午後0時30分過ぎ、多くの人でごった返している秋葉原の歩行者天国で、その惨劇は起こりました。

 

    

元自動車派遣工員の加藤智大(ともひろ 当時25歳)が当日沼津で借りたレンタカーの2トントラックで現場に乗りつけ、赤信号を無視して道路に突入。

青信号で横断中の歩行者5人をはね飛ばし、内3人を死亡させ2人にケガを負わせると、トラックを降り、手にしていたダガーナイフで通行人や道路に倒れ込んだ被害者の救護に駆け付けた警察官らに手当たり次第に襲い掛かり4人を殺害、12人に重軽傷を負わせました。

 

       

その直後、近くの万世橋署から駆け付けた警官が犯人を追跡、路地で追いつき抵抗する犯人に銃口を向け制止。

現場に居合わせた非番の警官と共に身柄を確保した映像は、当時多くの方がテレビ等でご覧になったことでしょう。

 

       

犯行時間は僅か3分程…その間に死者7名・負傷者14名を出すという、日本犯罪史上類を見ない凶悪犯罪であり、その一方で犯人がSNS上に犯行予告を出すという、それまでにない犯行パターンが注目され、またこの直後暫くの間歩行者天国が中止されたり、その後同事件をを参考にした通り魔・無差別殺人事件が起きるなど、様々な形で社会に影響を与えた事件でした。

 

3ヶ月にわたる精神鑑定の結果、責任能力ありと判断されたことから、東京地検は加藤容疑者を殺人・殺人未遂・公務執行妨害・銃刀法違反で起訴。
 

2015(平成27)年2月に最高裁が 「動機に酌量の余地は見いだせず、死刑を認めざるを得ない」 として、一・二審の死刑判決を支持して加藤被告の上告を棄却する判決を言い渡し、死刑が確定していますが、現時点においてまだ執行はされていません。

個人的にはこの死刑判決は当然であるし、なぜ判決確定後5年以上も経過しているのに執行されないのか不思議ですが・・・それとは別に、私には怒りを禁じえない事実が。

それは、マスメディアの横暴。

この事件後、(一部ではその教育方針が犯人の歪んだ性格を形成したと指摘されていた)母親が精神病を患い入院したとか、父親が会社を辞め実家に引きこもった等々報道されました。

それはまだしも、私が許せないのは犯人の実弟が(一部)マスコミに執拗に追い回されたことで仕事を転々と変えざるを得ず、その挙句2014年自殺に追い込まれたこと。

これはメディアによる殺人と見て然るべき。

普段何かあると、やれ人権侵害がどうのこうのと騒ぎ立てるくせに、自らその人権を侵害して死に追い込み、またそれを他のメディアは黙殺し互助会精神を発揮しているのです。

 

私たちはこの悲惨な事件から様々な教訓を得ると同時に、マスメディアを厳しい目で監視しなければなりません。うー

最後に、あらためて当該事件で命を落とされた犠牲者のご冥福をお祈り致します。
 

 

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