超大物 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

ハリウッド映画に出演した名優は数あれど、私が子供の頃から観ていた古い映画で最も印象に残っている俳優といえば、

 

 チャールトン・ヘストン

    Charlton Heston

 

今日・4月5日は、身長188cmの長身とギリシャ彫刻のような筋肉質の身体を持つ、この名優の命日・・・日本流にいえば十三回忌にあたります。

 

    

 

1924年にイリノイ州エバンストンに生まれたヘストン (※本名・John Charles Carter ) は、12歳の時に両親が離婚。

母親の再婚相手からヘストンの名をもらって、チャールトン・ヘストンと名乗るようになったとか。

 

高校時代演劇に興味を抱き、ノース・ウェスタン大学で演劇を専攻。

 

そこで知り合った女学生・リディアと学生結婚・・・その後華やかな映画業界に身を置きながら、2人は以後64年間連れ添うおしどり夫婦に

 

結婚直後、第二次大戦に爆撃機の搭乗員として参戦。 


除隊後に妻と共に劇団を立ち上げ、1947年にブロードウェイ・デビュー。

 

鍛えられた肉体美と精悍なマスクが注目され、1950年に 『虐殺の街』 で銀幕に初登場するや、以後数々の作品に主演し、絶大な人気を博します。

 

その中のひとつ、1959年に公開されアカデミー賞11部門でオスカーを獲得した不朽の名作・ 『ベン・ハー』 は、私の中では確実に〝名作ベスト3〟に入る作品ですが、この時の若さと情熱溢れる演技は、今でもTVで放映されると最後まで観てしまうほどホレボレします。

       


特にCGなどない時代に撮られた戦車競争のシーンは、圧巻!         

             

 

同作品でアカデミー主演男優賞を受賞したヘストンは、『十戒』・『ジュリアス・シーザー』 などのスペクタクル映画にとどまらず、『北京の55日』・『大いなる西部』・『エアポート75』・『大地震』、そして 『猿の惑星』 等々、戦争ものや西部劇・アクション・異色作に幅広く登場。

 

その実績と高い人望から、1966年から5年間俳優組合の会長を務め、1977年にはジーン・ハーショルト友愛賞を受賞。

 

まさに20世紀後半を代表する名優といって良いでしょう。

 

俳優としても、また公民権運動にも熱心に取り組んだことでも実に尊敬すべき人物なのですが、個人的に一点だけ残念だったのは、1998年に全米ライフル協会の会長を引き受けたこと。 

 

彼自身が狩猟を趣味にしていたため仕方のないことなのでしょうが、銃規制とは逆方向の動きに加担する形になり、政治的な影響力を持ったことには抵抗感が拭えませんでした。

    

 

そして在任中にマイケル・ムーア監督から受けたインタビューで、途中で彼が逃げるように席を立った姿を映像で見た時は、往年のイメージが崩れてガッカリしたものです。

 

2002年にアルツハイマー症候群の兆候があることを告白し、翌年にライフル協会会長を辞任。

 

その後治療に専念したものの・・・2008年4月5日、永年連れ添った夫人に看取られ自宅で84年の生涯に幕を降ろしました。

 

今宵は 『ベン・ハー』 のDVDを観返しつつ、20世紀後半のハリウッド映画界を支えた超大物俳優のご冥福をお祈り致します。

 

               ペタしてね

               人気ブログランキング