・・・と言っても、元サッカー日本代表・岡野選手の話ではありません。
長年多くの人々に愛されてきた銀幕のヒーローは沢山いますが、その中で最も古株といえば
ターザン
Tarzan
でしょうか。 彼が主役として登場する、その名も 『ターザン』 という作品が初めてアメリカで公開されたのが、今からちょうど100年前の今日・1918年1月27日のことでした。
彼が初めて世の中に登場したのは、それより更に6年前のこと。
アメリカの小説家エドガー・ライス・バローズ(Edgar Rice Burroughs 1875-1950) が1912年、オールストーリー誌上に発表した 『類猿人ターザン』 でのこと。
Edgar Rice Burroughs Tarzan of the Apes
貴族の息子として生まれながら船旅の途中にアフリカの西海岸に置き去りにされたターザンは、動物を含む複数の言語を操る聡明さがある一方、ナイフだけでライオンをも倒せる筋骨隆々の体躯を持った、まさに文武両道のジャングルに君臨する王者。
バローズがこのターザンの映画化を自ら売り込んで実現したのが、1918年の第1作目でした。
エルモ・リンカーンが主演したこのサイレント映画は大ヒットし、彼は一躍映画スターの仲間入り。
※お時間のある方は、こちらで同作をご覧ください。(↓)
https://www.youtube.com/watch?v=WajoTuA7AhI
しかし原作者のバローズはこの作品に自分の意思が反映されていないとご不満だったようで、自ら映画会社を立ち上げハーマン・ブリックスをターザン役に起用した別作品を制作しました。
とはいえ、やはり日本人を含めターザン役といえば、ジョニー・ワイズミュラーでしょう。
オリンピック水泳競技の金メダリストは、1932~48年まで12作品に出演し、見事に映画スターの座を射止めました。
シュワちゃん同様に、プロの俳優でなくたどたどしいセリフ回しが却って野生児のイメージにピッタリだった、というところがちょっと微笑ましいですネ。
ちなみにターザンのトレードマークと言える 「ア~ア、ア~」 という雄叫びは、このワイズミュラー版から始まったそうですが、これは決して彼の地声ではなく、ヒョウなど10種類以上の鳴き声を映画会社の特殊効果部がミックスして作った人工音だそうな。
その後も複数の俳優がターザンを演じ、21世紀に入ってもディズニー・アニメ 『ターザン』 がヒットしましたし、最新では2年前に 『ターザン:REBORN』 が公開されました。
やはり逞しくて優しい男性は、女性の憧れ・・・おそらく、今後もターザンは銀幕で活躍し続けるんでしょうネ。
でも歴代のターザンを見比べてみると、20世紀のターザンは野性味たっぷりでしたが、時が経つにつれてだんだんイケメン風に変化しているような・・・。
皆さんは、野人とイケメンどちらがお好みでしょうか?