子育て | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

この年は3月に土浦で、そして6月には秋葉原で同様の事件が起きており、世間に不安が広がっていました。

そんな中、今からちょうど10年前の今日・2008(平成20)年7月22日に起きてしまったのが、

 八王子通り魔事件

同日午後9時40分頃、東京都八王子市の京王八王子駅ビル・京王八王子ショッピングセンター9階にあった書店内で、いきなり包丁を手にした男が22歳の女性店員と21歳の女性客を襲撃。

店員は死亡し、女性客は全治3ヶ月の重傷を負いました。

        

犯人はエレベーター内に凶器の包丁を投げ捨てて1階から逃走・・・したものの、午後10時頃現場から約300m離れたJR八王子駅北口で警官に職務質問された際、犯行を自供。

その場で緊急逮捕されました。

犯行現場には身分証入りの財布を落としていったそうですから、どっちにしろ逮捕されるのは時間の問題だったでしょうが・・・。

犯人は、同じ八王子市内に住んでいた当時33歳のS。

           

姉3人に囲まれ唯一の男の子として育った末っ子の彼は、友達もおらず常に独りぼっちだったとか。

そのせいか中学校でイジメに遭い、合格した高校は1日も通わぬまま退学。

その後派遣社員などで職を転々として、10年ほど前に女性と同棲し別れた後、事件直前は実家に戻っていたといいます。

マスメディアの取材に両親が応じていましたが、父親は 「何故こんな事件を起こしたのか分からない。」 と戸惑い、母親も 「やさしい子だったのに・・・」 と絶句。

しかし、ちょっとからかわれると学校に来なくなったり、バイト先で仕事のミスを指摘されると出社しなくなるという幼児的な一面があったことは事実。

そしてその息子を、母親は20歳過ぎても〝~ちゃん〟付けで呼び、
近所のコンビニに母子連れで買い物に行き、仕事で帰りが遅くなると心配になって職場に電話してきたとか。

また父親も息子が給料日前に金欠になると、小遣いを渡していたそうな。

そこから透けて見えるのは、子離れできない甘い親の姿。

 

その母親が秋葉原の通り魔事件が起きた時、息子に 「真似しないでネ」 と言ったそうですから、彼女なりに予兆を感じていたのかも。

親は精一杯育てたつもりだったのに、息子は 「父親が話を聞いてくれない」 と不満を持ち、その秋葉原事件に触発されて百均で買った包丁を手に誰でもいいから殺したいと思って起こしたのが、この事件。

一審では求刑通り無期懲役を言い渡しましたが、被告が控訴。
そして東京高裁が出した判決は、懲役30年。

 

「被告に責任能力はあるが、精神遅滞があったのを考慮すると、無期懲役は重過ぎる」 というのが、減刑の理由でした。

犯人とその両親も甘いが、裁判長も大甘!?

 

甘やかせば子供は成長せず、かと言ってちょっと厳しく躾けようとすれば近所から虐待だと通報されかねない昨今・・・いやはや、子育てがますます難しい時代になりました。うー

 

 

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