我が家の場合、玉ねぎはスーパーで買っていません。
一昨年前から、北海道出身の先輩に紹介された農家から直接ダンボール買いで取り寄せています。
それまでは女王様お気に入りの淡路島産を食べていたんですが、この北海道産を先輩から数個譲ってもらって試食したら、美味しいのなんの。
即農家に直接連絡して取り寄せたんです。
しかし我が家だけでは食べ切れなさそうなので、先日エネゴリ君にも食べさせてやろうと10個程コンビニ袋に入れて持って行ってあげました。
昨年も差し入れしたんで、その美味しさは彼もよく知っていますから、
「あっ、ありがとうございます。
賄いに使って皆で楽しませてもらいます。」
と言っていたのですが・・・。
その翌週、また店に行ってメニューを眺めていたら、本日のオススメに
〝ホタルイカと北海道産玉ねぎのマリネ〟
って書いてあるじゃないですか。
「おぃ、エネゴリ君ょ。 この北海道産玉ねぎって、先週オレが持ってきたヤツか?」
「あっ、そうっスょ。」
とアッサリ。
「オレは君たちに食べてもらいたくて持ってきたんだぜ。」
「えぇ、いただきました。 でも美味しかったし食べ切れなかったんで、もったいないから残りを食材に使わせてもらったんです。」
「なんだょ、それ。 だったら仕入れ代もらわなきゃナ。」
「えぇ~、だってもらったんだから、いいじゃないですか~。」
「まぁ、いいや。 じゃあ提供主も食べさせてもらいましょ。」
と注文。 食べたらやっばり美味!
「持ってきた自分が言うのもなんだけど、やっぱり美味しいワ。
普通の玉ねぎと、何が違うと思う?」
とエネゴリ君に聞いたら、
「やっぱり、作り方が違うんじゃないですか?」
という、実に彼らしい答えが。
「そんなの、当たり前だろうが。
だから肥料とか、気候とか、土壌とか・・・」
と言いかけた時、彼が怪訝そうな顔をしたのを私は見逃しませんでした。
「なぁ、ドジョウって分かるか?
オレなんか、子供の頃よく川で良く獲ったもんだけど・・・。」
相変わらず、彼はキョトンとしたまま。
「ほら、豆腐の中に潜り込む柳川鍋って知らない?」
「えぇ、知ってますけど・・・それと玉ねぎとどういう関係があるんスか?」
「あるわけないだろうが。 あれは魚のドジョウ。
俺が言ってるのは土の土壌だっての。」
「分かってますょ、それくらい。
渡辺さんのツッコミにボケただけッス。」
「ほぉ~、そうかい。 じゃあ、土壌って漢字で書けるか?」
「う~~~~っ・・・。」
ゴリラみたいに、唸るな。