SPY | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

昨年末、シリーズ最新作 『スペクター』 が公開され、大ヒット。
普通は続編が重なるたびに陳腐化する中で、尚も人気を維持・・・というより上昇するという、信じられない映画・007シリーズ。

8月12日というと、私たち日本人にとっては日航ジャンボ機の御巣鷹山墜落事故というイメージが強いですが、実は007シリーズの、また『チキ・チキ・バン・バン』の原作者として有名なイギリス人作家、


  イアン・フレミング

  Ian Lancaster Fleming


の命日でもあるのです。

1908年に国会議員の息子としてロンドンに生まれた彼は、陸軍士官学校卒業後いくつかの仕事を経てロイター通信の記者にもなりました。


そして1939年からはMI6に勤務、第二次大戦中は本物のスパイとして活動していたそうです。


終戦後はジャマイカの別荘 「ゴールデンアイ」 に移住、それまでの実体験をもとにシリーズ第一作の 『カジノ・ロワイヤル』 を書き上げ、1953年に発表。


その後今から52年前の今日・1964年8月12日に心臓麻痺で56歳の生涯を閉じるまで、12本のシリーズ長編と、いくつかの短編を残しました。


〝ジェームズ・ボンド〟という主人公の名前は、フレミング氏自身が実際に使っていたコード・ネームだったそうですが・・・写真を拝見すると、ジーン・ハックマンを二枚目にしたような、なかなかいい男ですょネ。(


         


名ブロジューサー=アルバート・ブロッコリ (※ちなみに彼の叔父がリトアニアから持ち込みアメリカで広めた野菜が〝ブロッコリー〟!) の手により、1962年にシリーズ第1作 『ドクター・ノオ』 が発表されて以来、今年公開された 『慰めの報酬』 まで22作品に上るロングラン・シリーズ。


東西冷戦・テロ等、その時々の世界情勢を巧みに織り交ぜながら、最新の科学兵器を駆使してボンドが美女と共に活躍、半世紀近くも映画ファンを楽しませてくれています。 


歴代ボンド役は、


ショーン・コネリー     (スコットランド)

ジョージ・レーゼンビー  (オーストラリア)

ロジャー・ムーア      (イングランド)

ティモシー・ダルトン    (ウェールズ)

ピアーズ・ブロスナン   (アイルランド)

ダニエル・クレイグ     (イングランド)


以上の6名。 


1作だけで交代したレーセンビー以外は全員広義のイギリス人ですが実は当初フレミング氏が望んだ初代ボンド役は・・・ロジャー・ムーアだったのだそうな。


         


完璧なクィーンズ・イングリッシュを話し、原作通りの長身でブルーの瞳、物腰の柔らかさと気品がにじみ出る立ち姿は彼のイメージにピッタリ。 


しかし当時ムーアは人気TVシリーズでの契約が残っていたため出演不可。

代役としてムーアが製作者側に紹介したのが、S・コネリーだっとか。驚き顔 ヘェ~


ご存じのとおり、コネリーはこのシリーズで一気に一流俳優の仲間入りを果たしましたから・・・人間の運命は分からないものですネ。

そして皮肉にもムーアがボンド役として登場したのは、シリーズ第8作『死ぬのは奴らだ』から。

つまりフレミングは、自ら理想像としていたムーアのボンド姿を目にすることはできなかったのです。

(※彼自身は3作目の『ロシアより愛をこめて』までしか観ることが出来ませんでした。)


さて、皆さんにとっての〝ベスト・ボンド〟は、果たして誰でしょうか?

そして前作でボンド役を降板するといわれているダニエル・クレイグの後任は、誰がいいですか?


 

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