東日本大震災が起きた際、〝トモダチ作戦〟と称して米軍が1ヶ月近くにわたり莫大な量の食料や医薬品などの運送や被災者の捜索に協力してくれましたが、その活動の中心を担ったのが、
空母 ロナルド・レーガン
USS Ronald Reagan
アメリカの保有する空母10隻のうち2番目に大きく、また史上初めて存命中の元大統領の名がつけられたこの〝9番艦〟が就役したのが、今から13年前の今日・2003年7月12日のことでした。(※レーガン氏は就役の11ヶ月後に逝去)
この巨大空母のスケールは、凄まじいばかり。
主だった数字を羅列してみると、
◆全 長 ・・・ 333m (東京タワーと同じ 戦艦大和は263m)
◆排水量 ・・・ 満載時 101,429トン
(戦艦大和の約1.4倍、自衛隊空母『いずも』の約4倍)
◆速 度 ・・・ 30ノット(時速56km)以上
◆人 員 ・・・ 士官・兵員 3,200名 航空要員 2,480名
更に、艦載機は
◆戦闘攻撃機〝スーパーホーネット〟
◆電子戦機〝グラウラー〟
◆早期警戒管制機〝ホークアイ2000〟
◆輸送機〝グレイハウンド〟
◆哨戒ヘリコプター〝シーホーク〟
◆多用途ヘリコプター〝ナイトホーク〟
など多岐にわたり、約90機が艦載可能。
同空母とイージス艦・原子力潜水艦で〝空母打撃群〟と呼ばれる艦隊を組めば、それだけで殆どの国の空軍力を上回るとか。
まさに、原子炉2基を搭載した〝動く基地〟の如し。
このロナルド・レーガンが昨年10月に空母 『ジョージ・ワシントン』 に代わって米軍横須賀基地に配備され、同月に安倍首相が現役総理として初めて乗艦したことは、記憶に新しいところ。
その直前、安保改正法案審議の際に反対派が国会前でデモを繰り返しました。
彼らは、「日本が平和だったのは憲法9条があったから」 などと叫んでいましたが、私に言わせればナンセンス。
憲法の条文だけで平和が維持できるなら、どこの国も苦労はしません。
抑止力こそが、外敵からの侵略を阻止できるのです。
核兵器を持つ反日国がすぐ隣に2ヶ国もありながら核武装をしていない日本にとって、アメリカとの同盟関係維持は国防のために必要不可欠。
燃料棒の交換は2026年の予定だそうですから、この空母がはあと約10年にわたり〝日本の用心棒〟として睨みを利かせてくれることでしょう。
もちろん、同艦が日本近海に実際に出動する事態にならないことがベストですが・・・。