白 光 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

今日は現代人にとって、これなくしては生活できない必需品・・・すなわち

 電気記念日

なのだそうです。

由来は、今から138年前の今日・1878(明治11)年3月25日に、日本で初めて公式の場で電灯が灯されたから。


この直前、富国強兵・西欧化を急ぐ政府(工部省電信局)は、万国電信連合に加盟するために東京・木挽町(現在の銀座)に電信中央局を設置。

その開局祝賀会をこの日に東京・虎ノ門の工部大学校(現・東大工学部の前身)の講堂で開催しました。


大臣・各国公使などのVIP150名以上が集まり、盛大に行われたこの祝賀会の目玉イベントとして工部卿・伊藤博文がイギリス人のエアトン教授に命じたのは、講堂の天井に設置した(1855年にフランスで発明された)ディボスク式アーク灯を点灯することでした。


失敗が許されない大役を引き受けた教授は、グローブ電池50個を使い見事に成功!

           


上の画像は東芝科学館に所蔵されているアーク灯の復元品を点灯したものですが、ガス燈が日本で初めて大阪造幣局周辺で点灯してからまだ7年しか経っていない当時・・・この眩いばかりの白光は、人々の眼にはそれこそ太陽のように映ったことでしょう。

更に民間人が初めてこの白光を目にしたのは、この4年後。

東京電灯会社が銀座2丁目にあった大倉組の中に創立仮事務所を置き、事務所の前に設置した宣伝用のアーク灯を灯したのは、それから約4年半後の1882年11月。

この時の様子を、新聞は 「見物の群集は市街に満ち」 と報じたそうですから、さぞ物凄い群衆が押し掛け、文明開化の灯を目撃したことでしょう。

ところがこのアーク灯には、多量の電池が必要でかつ調整が難しく、また紫外線を発するので目に悪いという欠点が。

しかし科学は日進月歩。

日本で初めてアーク灯が都心で輝いてから僅か1年後、あのエジソンが白熱電球を発明。

これが日本にも輸入され、アーク灯はその役目を終えることに。

思い起こせば5年前・・・東日本大震災直後に起きた福島第一原発事故により、国内の原発はほぼ全面ストップ。

計画停電が行なわれ、節電が国民の義務のようになりました。

しかし今、当時のように真剣に日々節電を心掛けている方、どれくらいいるのでしょう。

電気記念日の今日、私達はあらためて〝初心〟に立ち帰るべきではないでしょうか?電球


              
ペタしてね