昨年の3月に始まって間もないNHK大河について書きました

 

とうとう終わったので、その感想を・・

 

もうね・・

文句言うために観るという、全く生産性の無い事を人生で初めてやりましたよ

 

そんなことを私にさせるくらい「鎌倉殿の13人」が素晴らしかったんですよ

 

逆にこの作品に怒りが沸いているという事なんですけどね

見るたびに怒りの炎に燃料が投入されていく・・

 

昨年書いた時に問題点は書いていて、見終わっても評価は変わりません

 

その中で書いたある事件をどう描くか?

それは築山殿(有村架純)と呼ばれる家康の奥様が敵と繋がっているという嫌疑をかけられて、息子と一緒に処刑されるという事件

 

歴史というのはとても不確かなモノで、歴史を記した文書は歴史の勝者が記し

それがのちに人々からの伝聞が加わり物語にされ、長い期間を得てそれがさも歴史のように書き残される

それも、その当時の常識を軸に書かれる

 

都合が良い事、悪い事をあえて書かなかったり主観が入ったりという事もあり、その空白を楽しむのが歴史

その余白に空想を織り交ぜるのが歴史モノの楽しみ方

 

だからずっと正解と思っていたものがひっくり返ったりするんですけどね

 

それでも越えてはいけない壁というものがあると思うんですよね

それを越えた例としてこの事件の劇中の描写を説明します

 

 

築山殿が戦争を無くす為には、みんなで分け与えあえば良いと言い出します

 

それを敵方の武将に文書で説得して、それに乗る武将が出て、密会したりします

それが家康に発覚すると家康も素晴らしいと賛同

しまいには敵方と戦っているふりを指示します

 

この時代の武将が賛同する事もあり得ないんですが、それ以上に戦っているふりなんてやってしまったら、疑われたら言い訳のしようが無くなります

これは時代背景関係無しに、そんなバカやるリーダーはいない!と断言させていただきます

 

そして築山殿は処刑されることになるのですが、物凄い悲劇演出されても、自業自得過ぎて何の感情も湧きませんでした

 

これは一例ですが、歴史上の出来事が万事この調子で進みます

 

毎回、物語の始めに突然フューチャーされてフラグを立てて死ぬの繰り返し

やたら悲劇性を過剰演出するんですが、その土台が無いから鼻につくばかり

前からコツコツとその人物掘り下げとけば感情移入もありますが、そいつがそんなやつって今日知ったし!みたいなことも多数

 

史実の越えちゃいけない壁を越えても、結果的に面白いものになれば過剰な脚色も黙らせられると思うんです

大奥の男と女が逆転とかも受け入れられてますしね

 

それが全く出来てないという評価

 

怒りのあまり長文書いてしまいましたが、細かく書いたら半年の週連載出来るくらいには問題あった気がします

 

褒められるのは、お市と淀君を同じ北川景子に演じさせた事くらいかな

あれは悪くなかったなと

無駄にしたけど・・

 

アンチと言うものが、何故あれだけ作品下げに燃え上がるのか?嫌なら見なきゃ良いのにな~と思ってましたが、今回その深淵に足を突っ込んでしまった気がします(-_-;)

 

この作品を下げるのが目的じゃなくて、「鎌倉殿の13人」のような素晴らしい作品が見たいだけなのよ~

 

 

おまけ1

 

今年の大河の「光る君へ」

初回が低視聴率だったらしいですが、たぶん家康のせいです

 

見てみたけど悪くないです

戦国時代と違って紫式部という題材は、地味なので視聴率悪いのも仕方ないと思いますけどね

 

 

おまけ2

 

長くなるので省きましたが、最後にひとつだけ

 

軍議の場に奥さま方が居過ぎです

フィクションなので多少は飲み込みますが、口出ししすぎ

 

会社で社長の奥さんを会議に連れてきて、あ~だこ~だ言い出したら、部下はどう思いますかね?

 

軍議とは別で話を耳にした奥様が話するくらいなら、まだ受け入れられるんですけどね(実際はそれもほぼあり得ない)

 

重臣がいつも殿のそばに居過ぎ問題は、フィクションで飲み込みますが、ちょっと今回女性上げが目に付き過ぎた気がします