こんにちは、アリーシャです。


今日はおすすめの映画を紹介したいと思います。


昨年日本公開した北アイルランドの小学校のドキュメンタリー映画です。


私は映画館で観て、心を動かされたので以前から紹介したかったのですが、劇場公開後、DVDの発売も配信もなく見る方法が無さそうだったので思いとどまっていました。

それが、今年の5月27日からWeb配信で観られるようになったので紹介致します。


https://youngplato.jp/


特に、子どもを持つ親や教育関係の方にはぜひ見て欲しい映画です。

映画の主役は北アイルランドの公立の男子小学校の校長先生と子ども達です。

紛争のあった親の世代の暴力的指向から子ども達をどうしたら解き放てるのか、麻薬やアルコール依存からどう守るのか、明言はされていないけれどそんな社会課題に真摯に向き合う先生方の姿に胸を打たれました。

そして、先生方の何があっても子ども達を怒鳴ったりせず、丁寧な対話によって子どもの気持ちに寄り添い、状況を良くしいく糸口を見つけようとする教育の実践に光を見た気がしました。

中でも先生が子ども役になり、子どもが大人役をするロールプレイによるメソッドは私には目から鱗で、子どもの心を理解するまたとない方法に見えました。

私も昔、娘が小さい時、真面目な母親役にうんざりすると娘と同じ子どもにになってわがままを言うということをストレス解消にしていたことを思い出しましたちょっと不満
大人だって、早く寝なさい、とか宿題やりなさいとか正しいことばっかり本当は言いたくないし、家事めんどくさい~、夜更かししてテレビ見たい~とか言いたいですよね。

すみません、話が逸れました。

そして、この映画に出てくる子ども達のなんと可愛らしいこと。そして、そのあまりの純粋さと傷つきやすさ(vulnerability)に驚くと同時に愛おしさと痛々しさを感じました。
子どもがふるう暴力の影には、暴力が正義だと大人によって刷り込みをされてしまっているということがあったりします。

誠実なドキュメンタリーお涙頂戴の演出はありません。そこには生徒と先生が真摯に向き合う姿が映し出されているだけです。
観たあとには印象的なシーンや言葉が深く心に沁みました。

昨日のブログでも似たようなことを書きましたが、子どもの精神は身近な大人によっては本当に壊されたり、支配されやすいのです。

子どもに対して必要以上に世話をしたり甘やかしたり、迎合したりする必要はないと思います。対人間として何歳であれ、対等に扱うべきだと私は思います。

ただ、大事なのは彼らを損なってしまうことはしないことかなと思います。

それはとても難しいです。気をつけているつもりでも、私も娘に傷つけられたと言われてショックだったこともあります。どこまでがOKでどこからがOUTなのかは人によっても違ったりしますよね。

今、日本では部活動の問題や教員の働き方など公教育の在り方について様々な議論がされています。この映画を見て公教育でここまでできるのか?と希望を感じると同時に、この学校の先生方の労働環境が心配になりました。

やはり、良い教育に必要なのは人手だと思います。
北アイルランドが属するUKの小学校の1クラスの人数は平均26人だそうです。中学校は平均23人。
日本はこれほど少子化の時代なのに、日本の公立小の定員は1年生で35人、2年生から6年生は40人です。中学校も同じです。

狭いスペースに人を詰めこむとストレスが強くなり、イライラしたり、精神疲労を感じることは多くの人が知っているのにと思います。

不登校の増加問題も、教室内の人口密度を下げたら緩和されるかも知れないと思ったりします。
素人考えですが、急激な少子化で教室や教員数に余裕が出ならばその分、1クラスの定員をもっと減らせば良いのにと思っています。

アマプラ会員でも有料配信ですが、映画館で見ることを考えたらお得です。