今まで気にしていなかった細かな部分が目に入ったのだ。
雑草、植木、空、全て自然のモノ
歩く速度が極端に遅くなったお陰で意識して見なかったモノが見えたのは正直驚いた。
故意に遅く歩くのではなく、致し方なく歩行速度が齎した産物。
タクシーの中で考えていたコトは吹き飛んだ
やはり僕は馬鹿なのかもしれない。
もう馬鹿でいい。
一生このままでも………
いいわけあるかぁぁ‼︎
リハビリして元に戻る努力するわ。
部屋に到着し、嫁は無言。
食事の支度をするつもりなのか、台所でスーパーのビニール袋をあさっていた。
「今日は僕がやるよ」
ごく稀に夕飯を作っていた経験もあり、この状態で飯を作るとどうなってしまうのか。
それはただの好奇心。
嫁は体の心配ばかりしているので、安心させる会話をしてリビングに移動させた。
さて。
いつも通りに動けるはずだ。
アイドル特有の根拠のない自信を元に動きだした
バチャ
卵を落としてしまった。
しかも2つも無駄にしてしまった。
床に広がる君を(黄身)助けたかったが
掃除をするために片膝をついた途端に激痛が走ったのである。
痛い。
今まで感じたことのない痛みが走り、思わず声が出そうになったが、堪えた。
そんなこんなで試練(料理)を乗り越えシャワーを浴びることに。
服を脱ごうとズボンを下ろす時も擦れて痛みに襲われ、パンツを脱ごうと降ろそうとした時にも強い痛みが生じた。
いざ!シャワー!
と、思いきや尿を溜めるバックを足に固定しているのだが、その部分がゴム製でその部分を濡らしては後が困ると思い、椅子に座り濡らさぬよう繊細なシャワーテクニックを披露した。