そして私も長い間、日本は貯蓄率が高い国だ、と思っていたが、数年前からその貯蓄率が下がってきて、なんと2013年にはそれがマイナスになる、という事態にまでなってしまった。
貯蓄率、というのは収入の中で貯蓄に回す比率を言うのだから、それがマイナスということは、収入から貯蓄に回すどころではなく、逆に貯蓄を取り崩して生活費に充てている、ということ。
そのことから、これは日本の急激な高齢化がもたらした影響だな、と思っていた。つまり、退職後の家庭は、年金収入その他を合わせても生活費に不足して、その不足分を貯蓄を切り崩して生活する、そういった高齢者世帯の増加が、この全体としての貯蓄率マイナスにまで行った大きな原因だ、と「思っていた」。
ところが、どうもことはそう単純ではないようだ。
先般の「老後資金2000万円問題」を待たなくとも、それ以前から日本人の間では、消費に回すよりも老後を見据えて貯蓄する、という世帯が増え、実質賃金の上昇があってもそれが消費支出の増加には結びつかず、依然として景気が良くならない、という話もあった。
そう、「あった」んですが、それにも関わらず、やはり貯蓄率は低迷していて、ついに主要国の中では最低(!)レベルになっているようです。
かつては、アメリカ人は老後のことなど考えずにどんどん収入があるだけ支出して、貯蓄などにはほとんど回さない、と言われたものですが、そのアメリカ人の貯蓄率を下回っただけではなく、主要国の中でも最低だそう。

そして、その低下傾向は、2013年のマイナスを例外としても、ほとんど変わらずに下がり続けている・・・

この「原因」は、もちろん、いろいろな要素が絡んで複合的なんでしょうけれど、それでも「主として」何のためなんでしょうね?
これだけ老後不安が叫ばれている中での貯蓄率の減少・・・・
アベノミクスがもし「成功」しているんだったら、こんなことにはならない、と思うのですが・・・
にほんブログ村