ゲリオンじゃなくてゲリヲンだった気もする。
エヴァンじゃなくてエバンだった気もする…これはないか。ダサいし。

私自身はエヴァンゲリオンのリアル世代である。
当時、あちこちのポスターで綾波レイが身体をくねらせて天を見上げ、シンジが「逃げちゃだめだ」といい、アスカが怒りまくっていた。
しかし、キャラクターデザインの秀逸さは理解しながらも、中身はなんのこっちゃ訳がわからなかった。
でもオープニング曲の迫力と
エンディングのFly me to the moon がたまらなくおしゃれなので良しとしていた。
前の映画感想もそうだが、私はどうも曲に騙されやすいようだ。

最終的に拍手とともに強引に終了した本作は、とりあえず「思春期の少年の世界を具現化したもの」かと勝手に理解してその時代は終わった。←異論はあるだろう。

そして時と経て、エヴァンゲリオンが映画化されたと聞いた。
さして興味はなかったので、特に見ることはなく今日に至ったが、NHKにて 映画版3作が放映されるということで見てみることにした。
私は、コアファンではない普通の感性の持ち主なので端的に、感想を述べる。というか感想以前のことだが、

「序と破は意味が分かったが、Qはさっぱりわからん。」

序と破については、
TVシリーズに比べて、非常に心情が細やかになっているのと、コブ黒…じゃなかった親父さんが、心なしか優しく描かれているので、見ていて安心であった。
前のシンジなんて、訳わからん間に他人の大人に罵倒され、身内の親父に命令され、同級生には罵られ殴られるという、非常にかわいそうな少年であった。
あとアスカとレイのダブルヒロインが共に人気を得たせいか、どっちやねん、どっちにいくねんという、モヤモヤ感があったのだが、今回は綾波レイがヒロインなのね、という固定感がありよかった。
更に、使徒と世界の関係も明瞭になり、使徒に対抗する東京の都市計画もわかりやすく説明されていた。
個人的に、エヴァンゲリオンでは、建物の構造やインフラなど都市の仕組みをきちんと見せる部分が一番好きである。
前々から使徒といいながら、天使の名前をつけ、かつ悪者で、訳のわからぬヴィジュアルをもたしているが、キリスト教圏の方々の反応はどんなもんなのだろう。こんなお堅いことを言っているのは古今東西ジジババだけなのかもしれないが。
あと気になっていたキャラクターたちのとんがった鼻が少し改善されていた。
ネバーエンディングストーリーとみてからというもの、他人の鼻が気になって仕方がない。

というわけで、30年の年月を経てだいぶ落ち着きを取り戻したのか、非常にわかりやすいストラクチャーとなっていた。そんなエヴァンゲリオン序、破であったが、そうは問屋が卸さなかった。

Qになると、目覚めたシンジは14年後の世界にいる。というまた「訳のわからぬ間」に他人の大人に罵倒され、身内の親父に命令され、同級生には罵られるという非常にかわいそうな少年に舞い戻ったのであった。
それでもTVシリーズでは、「乗れやシンジさっさと」とこっちも多少イライラできたのであるが、今回に至ってはシンジと同様「なんのこっちゃ」である。
その後、世界で唯一優しくしてくれるカヲル少年に懐きまくるシンジ。そらそうなるで。
ある日、事の次第(シンジがレイの命を救うため、よかれと思ってやったことが、世界を滅ぼすきっかけとなった)を知らされ、大ショック。しかも助けたレイにまで冷たくされるし。落ち込みまくるシンジ。
そんなとき、なんちゃらの槍を抜いたら、世界が元に戻るということを知り、頑張るシンジ。
抜こうとした直前に「やっぱりだめだ」といわれ、いやいや、なんでやねんと抵抗して槍を抜いたら、カヲル少年が血まみれで死ぬ羽目に。
ショックを受けて放心するシンジに向かって「甘えんな」と罵るアスカ(なぜか眼帯)

そこで話は終わるのであった。


普通にかわいそうや、シンジ。

感想 以上。