今日は風がなく 向かいの公園の木々も、 絵画のように 静まっています。
ひんやりとした この空気。
水に触れた手を拭ったら、 指先は赤く、 爪は さくら色に 深く染まっています。
冷えますね。
もう あと 10日程も立てば、 暦は 師走です。
カレンダーが、 ぷらんぷらん ぺらんぺらん、 すっかり軽くなりました。
この頃は、 もちろん鍋料理ですよ。
きのうも、 その前も、 そのその前も。
土鍋が毎夜 登場中の わが家の食卓です。
土鍋と言えば、 保温調理。
ぶり大根も、 各種スープも、 etc ・・etc・・ カレーだって、 すべて土鍋の保温調理で、 台所に立つ時間はわずか数分で ハイ 出来上がり。
5分ほど火を通してレンジ台からおろしたら、 あとは新聞紙なり布なりで土鍋をくるんでおくだけ。
温度がゆっくり冷めていくにつれ、 具は柔らかく、 じっくり味は滲みて。
(コトコト火加減調節に台所に立ち動く必要もなく、 ゆっくり読書できますよ♪)
圧力鍋よりも、 断然 土鍋 の簡単さ。 そのまま食卓の真ん中に置いて 器に取り分けていただける手軽さ。
(各種大きさを取りそろえておけば ほんと便利♪)
ぽこぽこ ほこほこ 土鍋の温もりが 部屋までも あっためてくれて、 この季節の 目にも温もりの食卓になります。
きのうは 大と小の土鍋が食卓に並びまして、 「さみぃ~」 「さぶ~」 と帰ってくる家族に、 土鍋並びのお夕飯でした。
(近頃は 「夜ごはん」 と言う言い方をされる方が多いですね・・。)
この季節、 店頭にたくさんの大根が並んでいるのを見ると、
数年前の今頃、 友人と農地を借りて、 野菜作りをしていたことを思い出します。
人間関係につかれた・・・、 土に触れたい・・・ と、 友人がわが家に駆けこんできまして。
(いつも心が疲労したらわが家にやってくる友人。)
「ガーデニングじゃない土いじり」、 「本格的な土いじりがしたい」 と 言うものですから、 なら、鍬・鎌 持って畑仕事するか? と言ったなら、 ヒットして、 本気!・マジ!・善は急げ! と、 この海辺の町から車で30分ほど北へ走った里山に、 農地の一画を 契約してしまいました。
野菜作りなど やったこともない 素人のふたり。
決めていた事は ただひとつ、 農薬品類は一切使わずにやること。
週一、 または隔週の間隔で、 午前だけ畑に通い、 雑草抜きして 水撒いて。
お昼は 里山の農地の一画にある東屋の下で、 里の のんびりした風景を眺めつつ おにぎり(ファミマの)。
他の方が管理する 周りの畑の美しさ、 雑草一本生えてない。
感心しながらお茶で ふぇ~ と一服。
畑っちゅもんの ほんまの姿は アレやろ。 などと 思いつつ、 我ら素人の 適当な野菜作りは ほんまお遊びやなぁ・・・、 どんな粗悪な色・カタチに出来上がっても、 ちゃんと食べよな♪ と友人と誓いあい。
それから 1か月、2か月。 ちょうど今頃の月。
農薬一切使わぬ畑の畝から、 もりもり も~りもり♪ キャベツ 大根 ブロッコリー ジャガイモ etc・・・、 わんさか わんさか 踊る畝。 大収穫♪
あれ? 畑の場所 間違えた? ここ うちの畑やんな? と思うほどの 野菜の生りよう。
誰かこの畑見かねて、 こっそり手添えてくれとったんとちゃう? と思うほど、 野菜が勝手に生りだした。
たった週一 (または月数回しか行かずの時も) の手抜き栽培でも、 こんなに野菜って育つものなんですか~?
自然のチカラってすごい! 野菜の根性ってすごい! 初めて知りました。
もっと手とり足とりのお世話が必要なのかと思ってた。 野菜作りって。
この農地の管理代表者のおじさんがやってきて、 「すごい生ったなぁ!」 と驚きの表情。
他の区画を借りて畑をしていた おじさんやらおばさんやらも、 素人の私たち二人の様子を最初から遠巻きに眺めていたらしく、
「あの子ら 何もんや?」 「プロか?」 と、口々に言ってたで と、 代表者のおじさんがおしえてくれた。
プロなワケがないことは代表者のおじさんが一番知っていて、 契約の時に、何の知識もない私たちを前に、 大丈夫か? と心配されていたほど。
「で、 ほんまは何もん? 」 とおじさんに聞かれ、・・・なんでもない主婦ですけろ・・・。(友人は専門職)と答えたら、
「みんながな(他の畑のおじさんおばさん達が)、 「あの子ら 先生ちゃうか? ぜったい先生やな! て、言うとったで~」 と、 またまたおしえてくれた。
先生・・・ 何の先生やねん? と思いつつ、 これほど 踊る畝に 皆さま 大変びっくりされたと言う事でしょう。
白く太くまっすぐに長い大根は、 店頭に並んでるものより美しい! (自画自賛)
キャベツの葉の巻きの重いこと。
ブロッコリーの深い緑。 etc・・。
大収穫で、 ご近所やら学校の女先生達(主婦兼業の)やら親類やら あちこちに配ったら、 学校の先生に、
「お母さん、 農業のプロやったん?」 と、 これまた聞かれた。
んなワケないやん。
店頭に並ぶ 葉っぱのついた真っ白な大根。
師走に向かって コトコト足音が、 大きく聞こえてくる野菜ですね。
ちなみに、 春・夏の畑作業・収穫はどうだったかと言うと、
もう太陽ギラギラの暑さに負けて、 畑に行くのがイヤになり、 月1しか行かなかった ら、
踊る 踊る 雑草大御殿になり果てた。
畝など埋没して見えず。
が、 見当つけて鎌で雑草払って見てみれば、
おぉ~♪ スイカが 2玉 ゴロン♪
イチゴも 真っ赤になっとるやん♪
トマトもなってるで~♪ etc・・・。
すごいな、 太陽と 雨と 土のチカラ。
自然のチカラの前に、 へなちょこの人間の手は必要なしって 事やね。 と、思い知った 踊る畝のおしえでした。
(へなちゃこの私はそれでも生きられる。 やさしい世界ぜよ、人間界は。)