東野圭吾さんの「素敵な日本人」という本を読みました。
短編集で、どれも良かったんだけど、一番最初に読んだからか、「正月の決意」が好きです。
「憎まれっ子世に憚る」ということわざがあります。人から憎まれるような子は世間に出ると幅をきかせるし、威勢をふるうという意味です。
また別の言葉に「正直者が馬鹿を見る」ということわざもあります。
良い人が幸せとは限らないし長生きするとも限らない。世の中って結構理不尽な構造になっていますよね。
それをスマートに皮肉っているのがこの小説です。でも、読んでいるとなんだか自分も真面目に生きているのが馬鹿らしくなってくる(笑)もちろん、良い意味で。
自分が思っている程、世の中は「ちゃんと」していないのだから、もっと肩の力を抜いて楽に生きてもいいのかもしれないですね。