WarBirds Japan スタッフブログ

WarBirds Japan スタッフブログ

日本語対応MMOコンバット・フライトシム「WarBirds」の公式ブログ。

Amebaでブログを始めよう!
MMOコンバットフライトシム、WarBirds(ウォーバーズ)のブログをご覧いただきまして、誠に有難うございます。先月、当ブログの運営を引き継ぎました二代目管理人のVolubeitと申します。私が当ゲームに関わる事になった経緯はかなりこみいっておりまして、残念ながらコンバットフライトシムの経験が全くございません
当然、当ブログでも専門的な内容を目指しては以前と比べて大きく見劣りをしてしまいますので、私は初心者の方に向けた内容で不定期連載をしていきたいと思います。この所、Warbirdsを運営しておりますアメリカのiEntスタッフ達はソフトウェアの改良にかかりっきりの様ですので、私は敢えて彼らに質問をせずにWarBirdsに挑戦する次第です!

今月一杯は無料でオンラインプレイ可能!皆さんもオンラインアカウントを作って月末のミッドウェイイベントに挑戦してみませんか?
新規登録はコチラです!

Warbirds


WarBirds 2012 日本語版をアップデート致しました。お試しの上、フィードバックをお寄せ頂ければ幸いです。フィードバックには、公式掲示板・意見室 をご利用頂くか、メールの場合は、support@WarBirdsGame.jp までお寄せ頂ければ幸いです。

重要

今回のアップデートで日本語チャットの内部仕様を変更したため、これより古いバージョンではオンラインプレイがご利用頂けなくなりました。お手数をおかけいたしますが、最新版にアップデートの上ご利用下さい。

WarBirds 2010 (メインメニューの背景が飛燕のバージョン) をご利用の場合は、オンラインアップデートをかけてもオンラインプレイはご利用頂けなくなりました。公式サイトより WarBirds 2012 を無料ダウンロードの上、ご利用下さい。もし WarBirds 2012 が起動できない場合は、WarBirds 2012 のインストール先フォルダを開き、wb3classic という実行ファイルをダブルクリックしてご利用下さい。これは、従来版のグラフィックスエンジンを用いた 2012 です。

最新版へのアップデート方法

インストーラーは若干古いバージョンのままとなっておりますので、インストール直後の状態では最新版ではございません。
最新版にアップデートするには、WarBirds 2012 を起動し、メインメニュー下部のメニューの「アップデート」ボタンをクリックしてオンラインアップデートして下さい。もしくは、「スタート」→「すべてのプログラム」→「iENT TotalSim Series」→「WarBirds JP Enhanced Graphics」→「Update WarBirds JP」を選択して下さい。

変更点

グラフィックス

  • WarBirds 2012 では、中距離の航空機は視認性を高めるために黒色で描画していますが、お好みに応じてこれを無効にすることができるようにしました。ビデオ設定画面にて設定できます。中距離の機体が見えにくい、あるいは全く見えない場合は、このオプションを無効に設定してみて下さい。
  • エフェクト定義ファイル「Zvezda_MoreFX」を小修正しました。銃砲弾の爆発エフェクトに少し火花を追加してあります。対空砲の爆発が最も変化がわかりやすいでしょう。

マップおよびレーダー

  • 「.HL ハンドル名」コマンド、もしくはスコードロン加入時の「.HLS」コマンドにより、任意の味方プレイヤーやスコードロンメンバーのアイコンを白くハイライト表示する機能を使っている際、アイコンだけでなくレーダー上の点も白くハイライト表示されるようにしました。これにより、連携がやりやすくなりました。なお、レーダー・ハイライトは、そのプレイヤーが再出撃した後に機能するようになります。よってアリーナ入室直後は有効ではありませんのでご注意下さい。アイコンのハイライトは入室直後から有効です。
  • 管制塔と飛行時でマップのグリッド位置がずれていた、という問題を修正致しました。

操作

  • 「.HL ハンドル名」コマンドにより任意の味方プレイヤーをハイライト表示できる機能が、同時最大16プレイヤーまで有効になりました。従来は1名のみしかハイライト出来ませんでした。
  • 「.HL ハンドル名」コマンドによりハイライト中の味方プレイヤーに対しもう一度「.HL ハンドル名」を実行すると、ハイライト解除出来るようにしました。
  • 任意の味方プレイヤーにマウスカーソルを合わせて左ダブルクリックすると、そのプレイヤーをハイライト表示できるようになりました。もう一度左ダブルクリックでハイライト解除。これは「.HL」コマンドをダブルクリックひとつで実行できるようにしたものです。なお、左ボタンというのは標準設定であり、その他の設定において変更可能です。「チャット4の宛先プレイヤーの設定」と同じボタンでのダブルクリックが、ハイライト機能として機能します。付いていきたい味方プレイヤーをぜひダブルクリックしてみて下さい。
  • ジョイパッドモード時、稀に急に機体が反応することがあるという問題を修正いたしました。
  • ジョイパッドモード時の銃座・砲塔操作の操作性を改善いたしました。
  • 銃座・砲塔操作時、ズーム率に応じて砲塔旋回速度が変化するようにしました。ズームインすることで旋回が遅くなり、より正確な照準合わせが出来るようになります。
  • UFOモード (オフラインで Ctrl+S) の操作性を改善いたしました。従来は出来なかった、ラダーでロールが出来るようになりました。

HUD (Ctrl+H でON/OFF)

  • 対気速が、計器指示対気速度(i)と真対気速度(t)の併記になりました。
  • 残弾表示が、発表示とパーセント表示の併記になりました。
  • 燃料残量が、容量表示と分表示の併記になりました。分表示は、エンジン出力に連動して変化します。
  • グリッド表示の表示単位が、マップ上のグリッド線と同一単位になりました。

チャット

  • 重要: 日本語チャットの内部仕様を変更し、一行あたりで使える文字数を約1.5倍に増加致しました。これにより、これより古いバージョンとは日本語チャットの互換性がなくなっていますのでご注意下さい。
  • チャットログ欄のスクロールバーを従来の右側ではなく左側に描画するようにしました。表示がすっきりしたと思います。お好みに応じて、ビデオ設定画面において右側に戻すことも出来ます。
  • チャットログ欄の背景不透明度が低い場合は、チャットテキストの周囲に黒縁を描画するようにしました。不透明度ゼロも実用になります。お好みに応じて、カラー設定画面において不透明度を調節してみて下さい。
  • チャットテキストの描画色を調整致しました。
  • 100ch (全員宛) の色は、従来よりやや明るいグレーになりました。
  • 110ch (スコードロンメンバー宛) は、明るい水色になりました。
  • 友軍チャット (101ch-104ch) は、デフォルト色よりカスタム国カラーの方が明るい場合は、カスタム国カラーで描画されるようにしました。カスタム国カラーの設定は、カラー設定画面で可能です。
  • 「.RadioLines 行数」によりチャット欄の表示行数を変更した際、再起動しても同じ行数で表示されるようにしました。

その他

  • 「操縦桿」が「操縦*」と描画されていた問題の修正。その他の文字化けも多くは修正済みです。

特別無料期間の最終日である12/3(土)の夜10時より、歴史イベント「トラック島攻防戦」を開催致します。

今回は海外のユーザーに対しても告知済みですので、日本人の多くが日本軍に参加しても人数バランスの問題は生じないと思われます。ぜひ奮ってご参加頂ければ幸いです。

このイベントの終了までは特別無料期間であり、課金切れユーザーも無料で参加して頂けます。新規ユーザーの皆様は、12/4(日)以後も、30日間の通常無料期間完了までは無料でオンラインプレイをお楽しみ頂けます。


フライトシミュレーション・ゲームは、航空力学に基づいて飛行機の挙動を再現したゲームです。よって、飛行機がなぜ飛ぶかを理解しておくことは、上達を目指す上で必須と言えるでしょう。

ここでは、フライトシムのプレイヤー向けに、航空力学の基礎について簡単に解説します。テキストと図版のみでの解説であり、数式は登場しません。対象は中学生以上を想定しています。

航空機に働く4つの力

4つの力

飛行中の航空機には、4つの力が働いています。

  • 重力
  • 翼が生み出す揚力
  • 抗力 (空気抵抗)
  • エンジンが生み出す推力

この4つの力の釣り合いがとれている時、航空機は一定の速度で飛行することができます。

航空機の3種類の翼

一般的な航空機は、3種類の翼を備えています。それは、主翼、水平尾翼、垂直尾翼です。

主翼はその中でも最も面積が大きい翼であり、揚力を生み出して航空機を浮かべるという重要な働きをしています。

主翼は、航空機の重心付近に備え付けられています。プロペラ機の場合は、重いエンジンを機首に搭載していますので、主翼は前寄りにあります。後部にエンジンを搭載するジェット機の場合は、後ろ寄りにあります。

水平尾翼および垂直尾翼は、航空機の姿勢を安定させたり制御したりするためのものであり、空に浮かぶための揚力を生み出すためのものではありません。

主翼の働き

主翼

この図は、主翼に用いられる翼断面形状の例です。この例では、主翼は、下面に比べて上面がやや膨らんだ形状をしています。その後縁は、上面ではやや下向きとなっており、下面ではごくわずかに上向きとなっています。

この主翼に空気が流れると、翼の上面を流れる空気は、翼の後縁ではやや下向きに吹き出すことになります。つまり、翼によって、空気の流れが押し下げられたわけです。この、空気の流れを押し下げたことにより生じる反作用が、揚力 (Lift)、すなわち航空機を浮かべる力として働きます。(参考: 日本機械学会 流体工学部門: 楽しい流れの実験教室: 翼の原理)

この揚力は、空気の流れが速いほど大きなものとなります。

主翼に空気が流れる際は、揚力に加えて抗力 (Drag; 空気抵抗) が生じます。この抗力も、空気の流れが速いほど大きなものとなります。速度を維持するためには、エンジンの推力によりこの抗力に対抗する必要があります。

主翼に使われる翼断面形状にはこの例以外にも様々なものがありますが、後縁で空気が下向きに吹き出すような形状、という点では共通しています。

迎え角

迎え角

主翼を、空気の流れに対しやや上向きにしてみましょう。このとき、翼に当たる前の空気の流れと、翼とがなす角度を、迎え角 (Angle of Attack; AoA) と言います。

主翼2

迎え角がある場合、翼を流れた空気はより大きく押し下げられます。これにより、より大きな揚力が得られますが、一方で抗力も増大します。

失速

失速

迎え角が過大となると、翼の上面を流れる空気は、翼の上面に沿って滑らかに流れることができず、翼から剥離して渦を生じます。

こうなると、揚力は急激に低下し、逆に抗力は急激に増大します。この状態を、失速あるいはストール (Stall) と呼びます。また、失速が生じる境界となる迎え角のことを、失速迎え角 あるいは 臨界迎え角 (Critical Angle of Attack) と呼びます。

水平尾翼と昇降舵の働き

水平尾翼

水平尾翼の場合、主翼とは異なり、その翼断面形状は上下対称か、もしくはそれに近いものが基本です。よって、迎え角がゼロの場合、揚力はほぼ生じません。

水平尾翼は、固定部である水平安定板 (Horizontal Stablizer) と、可動部である昇降陀 (エレヴェーター; Elevator) から構成されます。

操縦桿を手前に引けば、昇降陀が上がります。これによって気流は上に押し上げられ、水平尾翼には下向きの揚力が生じます。この結果、航空機の尾部は押し下げられ、機首は上向きとなります。

操縦桿を奥に押せば、昇降陀が下がります。これによって気流は下に押し下げられ、水平尾翼には上向きの揚力が生じます。この結果、航空機の尾部は押し上げられ、機首は下向きとなります。

(※ なお、航空機によっては、水平尾翼全体が可動式のものもあり、この方式は主に近代的な戦闘機で用いられています。オールフライングテール、もしくはスタビレーター (スタビライザー+エレヴェーター)、と呼ぶそうです。)

水平飛行

水平飛行とは、航空機が上昇も下降も進路変更もせずに一定の高度と方位で飛行を続けている状態のことです。

水平飛行を行なうためには、揚力と重力の釣り合いが取れている必要があります。そして、迎え角が同じの場合、速度が速いほど揚力は大きくなり、速度が遅いほど揚力は小さくなります。

低速水平

速度が低い場合は、迎え角がゼロでは揚力が不足するため、少し機首を上げ気味にして揚力を増します。つまり、水平飛行状態の航空機は、その上下姿勢は必ずしも水平ではないのです。

速度がより遅ければ、水平飛行のためには、より大きな迎え角が必要になります。あまりに速度が遅い場合は、水平飛行を維持しようとして無理に機首上げを行なうと、迎え角が臨界角を超え、失速に至ります。

巡航水平

速度が中程度の場合は、迎え角がゼロ付近で揚力と重力の釣り合いが取れます。この状態では抗力が小さくなるため、燃費に優れます。燃費が最良となる速度が、巡航速度です。

高速水平

速度が高い場合は、迎え角がゼロでも揚力が過大となるため、ごくわずかに機首を下げ気味にして揚力を減じ、重力との釣り合いを取ります。

トリム調節の必要性

低速水平

再度、低速での水平飛行時の図を見てみて下さい。この姿勢では、水平尾翼にはプラスの迎え角が付いているため、水平尾翼には上向きの揚力が生じます。これは上がっている機首を下げ、迎え角をゼロに戻そうとする力として働きます。

このように、水平尾翼には、迎え角が変化した場合に、それを元に戻そうとして働く役割があります。これにより、航空機は縦方向の飛行安定性を得ています。水平尾翼の固定部が水平安定板と呼ばれるのは、この働きのためです。

よって、少し機首上げした飛行姿勢を維持するためには、昇降陀を少しだけ上げることで水平安定板に生じる揚力を相殺し、水平尾翼全体で生じる揚力の合計をゼロにする必要があります。でも、そのために操縦桿を少しだけ引き続ける、というのは、結構な労力ですよね。

そこで航空機には、操縦桿が中立状態の場合における昇降陀 (および補助翼、方向陀) の角度を調節するシステムが備わっています。これを、トリム調節と言います。

パイロットは、飛行速度の変化に応じて随時このトリム調節を行ない、操縦桿を引き続けなくても水平飛行が維持できるようにしています。

WarBirds における自動トリム調整

WarBirds においては、[X] キーを押して自動トリム水平飛行を起動すると、航空機は自動操縦で水平飛行し、速度の変化に応じてトリムも自動調節されます。

WarBirds における手動トリム調整

トリムはもちろん、手動での調節も可能です。キーは次の通り:

トリムキー

この配置は、人によっては使い辛く感じるかもしれませんので、必要に応じてキー設定により割り当てを変更して下さい。

「フライトシマーのための航空力学入門 第1回」 は以上です。最後までお読み頂き誠にありがとうございました。第2回では上昇と下降について、第3回では旋回について解説予定です。どうぞお楽しみに!


皆様からのフィードバックのおかげでベータ版の改良も順調に進み、このたび WarBirds 2012 日本語版を正式リリースすることができました。ベータテストへの皆様のご協力に感謝致します。

ベータテスト開始後これまでに、操作性の面で重要なアップデートとして、ジョイパッドに本格対応し、マウスでの操作も改善致しました。これにより、操縦桿タイプのジョイスティックが無くてもプレイし易くなりましたので、一度挫折した方も、ぜひ再挑戦してみて頂ければ幸いです。

そして、当初11/19(土)までの予定だった特別無料期間を、12/3(土)まで延長させて頂きます。この日の深夜までは課金切れユーザーも無料でオンラインプレイをご利用頂けます。なお、新規ユーザーの皆様につきましては、12/4(日)以降も、30日間の通常無料期間終了までは引き続き無料でプレイして頂けます。

なお、新規プレイヤーの方は、オンラインプレイのためには30日間の通常無料期間の開始手続きが必要です。多くの方はユーザー登録の直後に済ませていると思いますが、まだの方は日本公式サイトにログインしてみて下さい。

WarBirds 2012 の詳細は次のニュースレターをご参照下さい: