続いてクリニック自体のお話でした

そもそもこのクリニック

 

何故事前説明会への夫婦での参加を必須としているのかというと


クリニック毎に治療方針を決定していくにあたりざっくり大きく分けると2つのやり方があるそうで

①先生がプロの目から見て必要と思われる治療を選択し

先生主導で治療方針を決定していくやり方

②先生からのアドバイスはあるものの、夫婦が不妊治療に対する知識を付けた上で

夫婦で治療方針を決定していくやり方

とのことで

 

このクリニックは②の方針とのことでした

①の場合


メリット 

その道のプロが最適と思った治療を行う為、安心感がある 

治療方針の意思決定が早い


デメリット

自分達で選択をしていない為、治療が長引くと先生への不信感が発生する場合がある

自分達が調べてやりたいと思った治療方法に柔軟に対応してもらえない可能性がある

といったところでしょうか

②の場合


メリット

自分達で考え方針を選ぶ為、治療に対して納得感がある

夫婦で都度相談する為、お互いに主体的に治療に取り組める

デメリット

意思決定にいちいち時間がかかる

ですかね

このデメリット結構大きくて

意思決定の際都度先生から選択肢となっている治療に対してのメリット・デメリットや費用等の詳細な説明があり

単純に時間がかかります

また、その場では答えられず持ち帰り、話し合いの結果を次回の時にお伝えすることが多かったです

(意見が割れると更に大変でした)


ただ大変は大変でしたが、私個人としては②だったおかげで色々な知識を付けつつ

納得しながら治療ができたので良かったかなと思っています

そして最後に院長先生からこんなお話がありました

「不妊治療で体外受精等された場合、受精卵が複数個できる場合があります

私はこの受精卵というものはもう既に1つの命だと考えています

治療をされる方の中には、1人目を妊娠・出産されると簡単に

 

『残った受精卵はもういらないので捨ててください』

 

と言われる方がいます

そう言われた時私はなんとも言えないやるせない気持ちになってしまうのです

もちろん残された受精卵をどうするかは治療をされている皆様の判断によるもので

こちらから何かを強制したりすることはありませんが

ですが、ただ簡単に『捨てる』という選択をする前に

一瞬でも良いので『命』について考えていただけると嬉しいなと思っています

そんなお話で

私の中に凄く凄く深く残るお話となりました