はじめに
というわけで記念すべき第一回の記事は最推し「ウイニングチケット」です。
無知な私が最初に出逢って今も惚れ続けている素敵なウマ娘であり馬……。
当時一切ウマ娘を知らない時に誘ってくれた会社の後輩、昼食の時におもむろにレース画面を私に見せてくれました。
その時リリースされてから3カ月ほどたった5月中旬。
競馬では日本ダービーをやっているという時分な訳で、当時のレジェンドレースではウイニングチケットが走っていました。
さて、レースの雰囲気や実況、そして目をかっぴらきながら汗だくで走る女の子。
ウマ娘「ウイニングチケット」との出会い
当時はまだアニメを見たことがなく、とりあえず興味本位でアプリを入れてみました。
その後輩のウマ娘はチケさんに負けていました。
育成シナリオはURAのみ、サポカも今ほど種類は無く、強い娘なんてなかなかできない頃でしたねぇ。今みたいにバンバンUGとか行かんのですわ。
「あ、出来レースじゃねえ! ガチだ!」
そこからアプリを入れて……何回か育成してみたのですが勝手がわからず目標が達成できず、チケットの育成を断念。
「うぉぉぉん!! ダービーぃぃい!」
謎のこだわりで初めての「うまぴょい伝説」はチケット(推し)で聴くんだ、と思いひたすら育成しました。そして見れました。泣きました。
健気に、汗水たらして、叫んで走るウイニングチケット。
特に日本ダービーにかける想いが強く、この時ばかりは涙もろい彼女も涙すら出ません。代わりにわての涙がでましたわ。緊張と期待、なにより自分の知っているあの激熱の、たった一度のレース……。
自分、こう見えて高校時代は吹奏楽部でして、一年に一回の大会がありました。鳴かず飛ばずでしたがそれでも三回はありましたから、一生にたった一回しかないものにあれだけ憧れ続けていたらああもなりますわ。
勝った時は嬉しい、負けた時は「育成止めようかな」と思うくらい悔しい。(ここでやめたらトレーナー失格!)喜びも悲しみも共有したいんだああああ!
ただ、ホントにチョーク折れただけで泣くなああああ!! やる気も下がるなああ!
と、喜怒哀楽が激しいチケさんですが晴れて担当にさせていただき、ホーム画面で毎日「明日はこれだよ! 楽しみだあああ!」を聴いて、明日への活力を分けてもらう……幸せや。もちろん私服もね!
いまだ日本ダービーは飛ばせない! 見てくれこのうるうる瞳。
ただ未だに5枠10番は来ない!
史実「ウイニングチケット」との出会い
――――――――――――――――――――――――――――
93年、日本ダービー。
瞬きさえ許さない、三つのプライドの激突。
熱狂の2.25.5__最後の直線を制したその馬の名は……
―――――――――――――――THE WINNERより―――――
史実はそういった推しへの想いが強くなっていった時にチケさんの固有演出の「勝利のチケット」に書いてある数字に関して「そういやこの数字ってなんだろ」から始まります。はい、あの上の方の「60105」と下の方の「60530」です。もっちろん、チケ推しならわかりますよね!
調べてもあまり出てこなかったのですが、どうやらそれが第60回5月30日の日本ダービーであり、その第60回では5枠10番だった、ということがわかりました。
その時にぶああっといろいろ出てきたのですが、エピソードがまあ熱い!
若き天才武豊が騎乗するナリタタイシン。
関東のトップジョッキー岡部幸雄が騎乗するビワハヤヒデ。
そんな岡部騎手と双璧を成す努力家柴田政人が騎乗するウイニングチケット。
日本ダービー20回近く騎乗しているのに未だ勝つことができず、引退の二文字がどんどん近づいてくる。後進はどんどん追ってくる。
海外のインタビューでは「日本ダービーで勝ったことがあるか」と聞かれたり、ダービージョッキーの為の「ダービージョッキーステークス」に、日本ダービー未勝利のまま騎乗を任されたりと、辛酸を舐めに舐めたそう。「勝ったら騎手を止める!」と言っては無いのにそう言われるほどの気迫。
最後の直線、外にはナリタタイシンが、内にはビワハヤヒデが。間を突っ切って走り抜けた先には恋焦がれていたダービージョッキーが待っていたのです!!
「政人! 政人!」というコールがウイニングランの時に響き渡り、勝利者インタビューでは「この勝利を誰に伝えたいですか?」という問いに対し「世界のホースマンに、60回のダービーを勝った柴田ですと伝えたい」と残したのです。これが上の画像の「日本ダービーを獲ったウイニングチケットです」という固有実況へとつながっているわけですね! いやあ熱い!
その後、落馬によって結果的に柴田騎手は引退し、ウイニングチケットもケガにより引退。
本当に柴田騎手に勝利を届けるために流星のごとく現れた「切符」となったのです。
(ちなみに馬名は単に「当たり馬券」を英語にしただけだそう!)
話は逸れますが、チケさんの育成時、ライスシャワーさんが出てくるイベントがあるのですが、そこでは「瞬発力が足りない」か「相手を意識し過ぎ」という二択がでてきます。
当時、岡部騎手が「瞬発力の差が出た」というコメントを残しているくらいです。
なんとなく下の選択肢(相手を意識し過ぎ)の方が良いような気がしてたのはそういった元ネタ(?)があったからなのかななんて思っています。
そして二つ名「新時代の旗手」というのも、なかなか目頭が熱くなるところでもあります。
というのも、もちろん平成三強とは違う「新」平成三強BNWとしての次世代の始まり、という意味もあるとは思うのですが、私が思うに「旗手」と「騎手」がかけられてるんじゃないかと!
この馬に引退間近の騎手が夢を乗せているんですよ……勝利への片道切符として、たった一人を乗せて「ゲート→勝利!」へと! 新時代の到来に、ハングリー精神とも言うべき勝ちたいという執念。
それでもって、あらゆる縁が紡いだひとつの勝利……。
私には、どうもこの勝利が今ではない、いわゆる昔の勝ち方のひとつなのではないかという気もして。
うーん……泥臭い、死に物狂いでつかんだ勝利とそれを「新時代の旗手」と括られるのは、ずっと旗手として振り続けるわけじゃなく、もう引退する。だから最後に大振りの一発を振らせてくれ! という叫びのような二つ名で、私は大好きなんですよねえ。
女性騎手、若い騎手の人気や福永騎手の引退、ウマ娘というコンテンツによる幾度目かの競馬ブーム。
新時代には到底想像もつかないところからの勝利や、泥臭いことも多々あることでしょう。
そんな最中にあったひとつの勝利が尊く、またこの二つ名に熱くなるのではないかと、思います。
初めてのうまぴょいを見た時のチケさん。懐かしい思い出!
ウイニングチケット ソロ曲「WINNING MELODY」
「おいおい、そんなところまで語るんかい」と思ったそこのあなた。これで終わりますのでご安心を!
人生初めてのオタ活(なんて言ったら怒られそうだけど!)。
初めてこういうもののCDを買ったドキドキがあった中で、推しの声を聴いて、曲を聴いて……。
やっぱりかっこいいんだ……! かわいいだけじゃない、健気で泥臭いんだ! と思わされました。
「騒がしい自分なりのPRIDE」と、始まる曲。もはやこれは柴田政人騎手の歌やん!
ということで騎手と断定した時の曲だと思って聴いてみましょう。
いろいろとあったでしょう、ええお察ししますとも。そりゃベテランとしてのプライドが……。
「真っ直ぐに追いかけなよと、心の声にそっと導かれてく」
そんなこと、気にしなくていいのですよ! あなたはあなたなりに夢を追いかけていいんですよ!
「火がついた情熱は ほら涙の理由も拭い、明日へ続いてく」
この部分は「涙ひかって明日になれ!」にも通ずるところ。このソロ曲は「春空BULE」が収録されています。前者は21年、後者は18年で3年後くらいに発表されたので伏線にしては忍んでいますねえにやにや。
この部分思うに情熱にはずっと火が点いていて……悔しくても明日に続いている現実に向かって歩き続けているような、ひた向きで、ちょっと孤独な漢の歌にも聞こえるなと思いました。
歌詞の二番はずっと彼女としての曲っぽいのでニヤニヤして聞けます。やはり一番はそれとして聴いてしまうな……。
「背中押されることが ほらこんなに嬉しいから 頑張れるんだよ」
圧倒的信頼感!! まぁ応援する観客とかね、ライバルとか言うのは野暮ってやつですよ。
これはトレーナーの事だと思って聴くのが吉です。
二番は「our dream(私たちの夢)信じてるんだ」になっているのも必見!
やっぱりトレーナーひいては騎手の事を指しているのかなと思うと「アタシとトレーナーさんは人バ一体だよッ!!!!」みたいな意味だと思うんです……だとしたら嬉しいですね!
「いま 届きそうだよ ひとりじゃないって不思議」
うあああああ、おいおいおいおい! これは、もう、トレーナーのことやん!!!
なあんて思いながらね、聴いているんです。
か、かわいい……。