第七話 神の国日本 ⑩
御山と読んでいる、
不老不死の山、不死山の麓の
水龍神社の神職善鬼丸に助けられた
天界から落ちてきた桜は
水龍神社の庭で10人の使徒達を背中に乗せて来た
御山越えの龍神(フレンツ・時)
を見つける。
ことの成り行きを一部始終話、
皆も無事この人間界でそれぞれ
役目を果たそうとしていることを聴く。
そして、桜もまた天界から落ちてきたことを話すと
時の異変に気づいた。
「それはそうと時は、なんでこの神社の
庭で寝ていたのなんか声が変だよ、、
何処か怪我しているんじゃないの」
「桜にはやっぱり気づかれたか、、、。
実は、この世界に来てから身体の
波動がおかしいんだ、、
人の気が読めない。
この前母君を乗せてこの世界に
降りてきた時は
こんなじゃなかったんだけど、、
どうしたんだろう
気分が悪くて、、」
時の異変は、ただ事ではなかった。
「人間界に来てから、この神社に来るまでに
誰かに会ったお腹空いて、
見境なしに何か拾って食った
もらって食べた
なんか飲んだのか」
相変わらずの毒舌、、早口だ。
「拾い食いはしてないよあーでも、そう言えば、
ここの隣のお寺の綺麗な人に、
作りたてで美味しいからと
おはぎもらって食べた。
あーお水も飲んだよ。」
「お水、、、隣の井戸のかい」
桜は、庭の隅にある井戸に駆け寄り、
井戸の水を組み上げた、、。
「あーやだよ、体調悪い原因、、おはぎと水だ。」
桜は善鬼丸が誰か来たからと
表に行ったのを思い出した。
「いつも住職がお世話になっているお礼に
おはぎを作ったので食べてください。」
玄関に小綺麗な小袖を着た娘が立っていた。
「有り難い。大好物なんですよ。」
(喜ぶのは早い、、ん、じゃん。)
桜はその子から邪悪な気があるのを察知した。
その子も、桜の姿を見るやいなや、
「急ぎお届けでしたので、これで私は失礼致します。」
逃げるように帰るのでした
その後姿を見た桜は、、この人やばい。
と、心のなかで呟いた。
善鬼丸の好物は、おはぎ。
しかもあの井戸の水で作ったはず。
ということは、、、。
つづく、、、。
みこたはいいこだ
にや