第七話 神の国日本 ⑥
天界で下界での起きている事件を聞いた
シルバーレスキュー隊の三人は
重たい腰を敏速にあげた。
桜は蜘蛛の軍団のひとりに、体当りされ、
鏡を抜けて天界から下界に降りてくるはずが、
そのまま落ちてしまった。
共に蜘蛛の軍団と闘うべく下界に降りた、
まあくんら一行は
一足先に下界に降りたシルバーレスキュー隊を
探すため、天王のくれた下界での役柄と
源氏名(人間界の名前)を旨に散り散りにわかれて探し始めた。
ここは、大江戸、やっと、
大災害が静まりかけたその頃。
ここは、大江戸街道沿いのにぎやかな町通り、、。
「さーさ、よってらっしゃいみてらっしゃい。
今話題の歌舞伎役者お銀姉さんの
八百屋お七が始まるよー。」
大道りを行き交う人は歓声を上げ我先と
芝居小屋に入った。
「ちょいと、今日はお客の入はどうだい
大入りかい?
そろそろ支度の髪結さんをよんでおくれよ。」
お銀姉さんは出待ちの楽屋でお化粧を終えた。
隣の部屋で控えていたのは、髪結のお涼(水の妖精使いレイ)である。
「あいよ。姉さん今、お涼さん。いらっしゃいました。」
「よんでいただき、、、あれ、、咲き、、、
あ、お銀さんじゃありませんか、、。。」
耳元に静かな声で
「花道の上がりのところで、、
ヨンミー老師に似た人が、
大店両替屋の主人と代官達と一緒に
見物に来てるよ。」
お銀の顔色が一瞬変わった
「あいーわかりましたでござんすよ。」
ふすまの影に人らしからぬ気配を感じて
お銀はわざと大きな声をあげた。
お涼の耳元で小さくつぶやいた。
「袖から見張っていてくんなよ。頼んだよ。」
髪結のお涼は頷き、
ササーッと髪を結いお支度をととのえた。
お銀はわざと
「あんた、良い腕してるねー。
ちょこちょこお願いするよー。」
お涼もそれに合わせて
「ありがとうございますーまた
ごひいきにお願い致しますー姉さん。」
かん、かん
、かん
、かん
。
拍子木の音がなり始めた
つづく、、。
お芝居みたいにゃ