第五話 黒い学校⑨
これまでのあらすじ
天界の黒い学校に入学したばかりの桜一行は
入学式の帰り道、下界の蜘蛛の軍団と呼ばれる妖魔軍団に
徳の蔵の疾風と呼ばれる
みまわりの龍神が襲われ、倒れているところを助けた。
見回りの龍神は下界の虹目付の役人から、
桜の母,雪姫が蜘蛛の軍団のアジトを突き止めた
と言う巻物を奪われ、襲われた。
黒い学校に妖気を感じていた桜三人は
天界に蜘蛛の軍団が侵入したことを確信する。
源じい老師の指示を受けそれぞれに役目を終え、
ひとまず、石ちゃんとまあくん一行は
桜の父天王の城に集まった。
「桜から事の次第は聞いた。」
天王の低いドスの利いた声に、揃えてひざまずく、
桜、石ちゃん、まあくん、
音使いのアイルトン・陽太郎
水の妖精使いレイそして、銀龍のフレンツ・時
そこに
「あのーすみません。赤い池のそばで、怪しい者を捕まえました。」
蜘蛛の軍団らしき者共、10名ほどを、
火の輪でぐるぐる巻きにして引きずり連れてきた、と、
目をピカピカと光らせ、、
響く大きな声できっぱり申し上げた。
はつらつとした、元気のいい娘の名前は
火の妖精使いミーシャン。
水の妖精使いレイとは双子の姉妹である。
「レイ何処に行っていたの心配するじゃない。」
ミーシャンのほうが妹なのに、、、。
「森で迷った。学校にもたどりつけなかったの、、。」
すぐ泣くレイを慰める。仲の良い姉妹なのである。
「火の妖精使いミーシャよ。よくぞ捕らえた、
この者共は、
まさしく、蜘蛛の軍団妖魔達じゃ、、
しかし、、
そなたはまだ、学生であろう。
良く学んでおると見える
関心じゃ
ソナタの術は優れているのう、、
この度はソナタの手柄じゃ、
褒美をつかわす。
何なりと望みを申すが良い。」
「はい。天王様。ありがたきこと、
お恐れながら申し上げます。
私は、黒い学校で、桜様とは、同じクラスでございます。
そこに控えている姉のレイも同じクラスでございます。
まだ、数人、私と同じ力の能力者が居ます。
天王様、お願いでございます、、
私達を12名を即座に下界へお送りください。
シルバーレスキュー隊の御祖母様は、老師お二人と共に、
下界へ降りて行くのを先程、目撃いたしました。
怪我でもされたら大変でございます。
加勢にゆかせてくださいませ。
12人のリストはここに、、、」
(いつの間にリストまで作り上げて持ってきたのかは、
驚きだが、、、。なかなか使える子だ。)
「皆からも意見を聞き検討する。
下界へ降りる件の返事は1日待て」
との天王の言葉に皆は、うなずいた。
つづく、、、。