心の処方箋 天界の約束 | 心の処方箋

心の処方箋

日々、笑っていられますように…。なぜ私は生まれたの。何の為に…。

同じ時おなじ時間に、それぞれの時が流れる。

大切な時間の使い方を、、。

人は、人になるために生まれてきた、、。

そして、あなたは今、、、?

新やんちゃ姫の旅話天界の約束

 第四話 きつねのおでん⑥

お豊さんの講義Ⅲ

 

実技

 

人の心を読む術

 

人の後ろにある思いを受け取ること。

言動、行動パターンを律さなければ

何が言いたいのか聴くことができない。

この試験には合格できないのである。

生まれて間もない頃からの

三人は、日々この特殊訓練を受けてきた。

桜は祖母から、石ちゃんは老師から、まあくんは祖父から教えを受けまだ未熟だが問題は無いだろう。

 

お豊の心配は桜とまあくんが断食に耐えられるかどうかだけである。

 

「もームカムカムカムカまだアセアセ食べてんのまあくんもやもや

まあくんの卵を奪い取ろうとしている桜の手を石ちゃんが止める。

「だからムカムカ、やめなよ!!桜お腹痛くなるよ食べすぎうずまき拍手拍手

二人は「ガーンうずまきアセアセもやもや」意味不明な言葉を発しながらじゃれている。

 

満月にもうすぐの月を道標に、野良猫が二匹餌をもらいにやってきた。

来る者拒まず、去る者追わず

お豊さんの方針なのである。

 

赤い千本鳥居のなかにある、きつねのおでん屋は

銀色のしっぽと金色のしっぽを持つ親きつねと

16匹の小狐たちが、天井のはりの上で、

桜たちを見下ろしている。

 

「よーし星皆んなで一緒に合格!合格100点

 

「桜の~キラキラ断食がルンルン問題だよねーうずまき

「いえおいでいえおいでまあくんムカムカあんたでしょムカムカ

もやもやもやもや頭を抱える石ちゃんであったもやもやもやもや

 

丁寧にお礼を告げた、三人は帰路につくのであった。

 

つづく、、、、。