心の処方箋。今日も誰かが傷んだ心でやってくる。 | 心の処方箋

心の処方箋

日々、笑っていられますように…。なぜ私は生まれたの。何の為に…。

同じ時おなじ時間に、それぞれの時が流れる。

大切な時間の使い方を、、。

人は、人になるために生まれてきた、、。

そして、あなたは今、、、?

ダイニングバー

「ときたま」

2話

お昼ご飯とお酒と占い

 

4占い師 照美

 

赤いイーゼルにかかった、お昼のランチメニューの

白い看板の横に

 

水晶占い承ります。

占い師 照美あしあと

 

と、書かれた小さな看板がぶら下がっている。おいで

 

いつもは午後3時からの受付である。

 

案外、

 

人は、まだ起きてもいない、自分の将来や、未来を考え込んだり、

 

不安になってぐるぐる考え込む

 

生き物なのだ。キラキラ

 

その点、照美は、目の前の起きて居る事重視なのである。

 

のうてんきなのか、あっけらかんとしているのか、

 

あまり、先々の心配はしていないようである。チョキ

 

かなり占い師照美としては、社会に貢献していて、皆から重宝されている。

 

自分の将来は占わないのが本物の占い師である。!!

 

カウンターでもひとり、照美のことを尊敬している女性がいる。!!

 

絵描きの、紗季さまだ。0929見る01

 

彼女はいつも、ひとりと一匹でやってくる。

 

一匹とは、まさしく、私のお友達いずもりん。ルンルン

 

紗季さまのランチの時間の間は、

 

いつもいずもりんと共に美味しい猫ランチをご一緒するのだ。

 

お腹がいっぱいになると、猫ドームで一緒にお昼寝もする

 

スペシャルな仲良しなのだ。

 

2年前の雨の日のこと

 

ずぶぬれになった、いずもりんを、

 

胸に抱いて紗季さまははじめてお店に現れた。

 

「すみません。猫を店の前で拾ったんですがアセアセ、震えてて、!やばいんです!!

  

 助けて、、、。○、、✕、、□、、※。」

 

震えた声に震えた彼女と猫は、

 

そうとうテンパっていて、言葉は、しりめつれつアセアセ

 

照美は、猫の顔を見たそして、

 

彼女に  「どうぞ、、。こちらに」

 

占いルームの暖房スイッチが入った。

 

猫は、ぶるぶる震えていた。小さな猫は目を開けない。

 

照美はカウンターにたまたま来ていた獣医の古賀を呼んだ。

 

「先生みてあげて、ムカムカお願い助けてあげて。!

ほとんど命令に近かった。

 

洗面器にぬるめのお湯を張り、子猫をゆっくりと入れた。

 

始めは、身体を固くしたが、だんだんと足の肉球が柔らかくピンク色に戻ってきた。

 

少しずつお湯を足して、子猫はミャーミャーと声を出して鳴き出した。

 

「もう大丈夫、、危なかったな。照美君、暖かいミルクを少しずつスプーンであげてごらん。

 

すぐに元気になるだろうよ。衰弱から見て、捨てられてから3日は、たっているだろに、

 

生命力の強い子だ。後で栄養剤を院まで取りに来なさい。」

 

と古賀先生は、元の席に戻った。古賀先生はいい人ですラブラブ

 

「先生さすがです。ありがとうございます。」

 

「照美君は、とっさの目力と、越えの迫力は半端ないね。大したものだ。」

 

目を細めながら洗った手をふいている。

 

「申し訳ありません。ありがとうございました。」

 

声を聞きつけた大和は、

 

「すいません先生。照美さんは、猫のことになると、人がかわるんですよ。」

 

いっぽう、紗季さまは、ぽろぽろと、大粒の涙を流し。

 

「よかったね。」と

 

子猫を抱きかかえていた。

 

 

それから、数日後、子猫と紗季さまは現れた。

 

紗季さまは実は、猫の絵を描く絵描きだと言い。

 

亡くなった猫の思い出の絵を描いていると言った。

 

頼まれていた絵の猫の子供がこの子猫だったことが、驚くことで、

 

母親を探していなくなったのだと飼い主から聞いた。

 

かくかくしかじかと、助けたくだりを話すと、

 

飼ってくれと頼まれて、これも縁だともらい受けた。

 

お礼にあいさつしに来たのだといい。

 

名前を、月の世界の王様と同じ名前にしたらしい、

 

子猫の名前は「  いずも  」である。

 

女の子なのに、、、いずもなんだよね。

 

紗季さまはそれから毎日この店にいずもりんと共に

 

通ってきてくれるのである。

 

紗季さまは少し不思議な人で、写真から、猫の声が聞こえてくると言います。

 

まるで、その猫は、人間みたいに描かれているので、描いてもらった飼い主は、

 

生きているかのように見えるのです。猫の世界では、猫画伯紗季と呼ばれているのだ。あしあと

 

つづく。

 

by 紗季ルンルン

ラブラブ

心の処方箋。よく似ているにゃんラブラブあしあと