まずは社会で動くお金を増やすことだよ | -

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タイトル
コロナ対応 看護師ら処遇改善 収入の3%程度引き上げ 財源確保

これだけを見たら、内容を知らない人は「結構なこと(良いこと)」だと思うよね。

たしかに、コロナ禍で看護師の処遇を改善することは、とても大事なことだから

これに異を唱えると「看護師の処遇を改善しなくても良いのか!」と反論がくるかもしれない。
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記事を読むと

>10月から入院費用に上乗せして財源を確保し、収入の3%程度を引き上げる

とあるんだ。

要するに、患者側が負担するわけ。

「受益者が負担するものだろ!」という、これまた反論がくるかもしれない。



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あのさ…

どうして「財源」というと「個人(民間)が負担するのが当たり前」となるんだろう?

個人(民間)の負担を増やすことで看護師の処遇を改善する=社会のお金で公的なサービスを維持していくわけだよね。

これじゃあ、社会にあるお金は増えない=社会の経済のパイは大きくならないんだ。



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これは『基本』であり、『大前提』なんだけど

「“そもそも”公的な財源は政府が負担するもの」なのね。

なぜなら、それが政府の仕事だから。



そして、政府の仕事で必要なお金は、政府がお金を作る権利(力)があるから、それを使って作るの。

その主な財源は国債なんだよ。



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今回の医療だけでなく、教育や社会保障、介護、社会インフラなどの社会課題の解決を阻害する財源問題のほとんどは

経済の基本(政府の主な財源は国債)を正しく理解して、素直に実践することでクリアできるのよ。

それを政府(多くの政治家)が頑ななまでに否定し続けているから

いつまで経っても課題が解決しないどころか、深刻化していくばかりなんだよね。



あと何年、政府(政治家たち)は、こんな「“くだらない”こと」を続けるんだろうか。