中台の緊迫から考える自国観② | -

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一昨日、テレビ朝日の朝の情報番組で、「中国の所得倍増計画(35年までにGDPと一人当たりの所得を倍増させること)は、日本を参考にしている」旨が放送されました。



これを見て思ったのが

これはとても厄介なことですが、中国共産党は日本とちがい、どうやらMMTを理解している。

ということです。



まず、需要の喚起については、莫大な人口をかかえているので、しばらく問題はありません。



次に、その需要に対する供給力です。


これは資本主義経済を取り入れることでクリアしました。




彼らは「経済成長に必要なのは、貨幣ではなく供給力である。」ということに気づいています。



だから、「供給力を高め、人民元を増やすことで、高い経済成長率を実現している」のです。



そして、その高い経済成長率を背景に、わずかな期間で世界最大級の軍事力も手に入れました。




さて、こうした現実の中、日本はどうだったか



残念ながら、数十年にわたってデフレに苦しみ、中国に対しても相対的に経済力を弱め、防衛費も圧倒的に差をつけられました。



本来、近隣の情勢を鑑みれば、国防費は今の2倍以上になっていても決して多くはありません。



最近、アメリカから防衛費の増額(GDP2%)を求められているのも理解できます。



こうした状況の中、日本がとるべき道は、速やかに安定的な経済成長の実現これしかありません。