プライマリーバランスの黒字化
すなわち、税収>政策的経費です。
これは、「政策で使う経費(=お金)は税収を超えない」ことを意味します。
では、プライマリーバランスの黒字化をめざす場合どうなるか…
一般に景気が悪くなると税収が減ります。
↓
すると、政策的経費が賄えなくなります。
↓
だから、さらに税金を上げ、税収を確保します。
(プライマリーバランスの黒字化)
↓
すると…
市中(社会)にあるお金が吸い上げられ、それが市中にまわります。
一見、何の問題もないようです。
…が、これだと経済成長しなくなります。
なぜなら、市中に流れるお金の量が変わらないから。
※上の図は、財務省のホームページから
なお、図中に「借金」とありますが、知らない人が見ると、あたかも「 “家計” としての借金」と勘違いしてしまう非常に悪質な表現です。
正しくは、「政府の借金=国民の資産」ですので、くれぐれも間違わないようにお願いします。
今必要なのは、およそ30年にわたって続いているデフレ(市中に流れるお金が減っている状態)からの脱却です。
言いかえれば、ゆるやかなインフレ(市中に流れるお金を増やす状態)に舵を切る政策が必要なのです。
さすがにコロナ禍の現状では、財政出動を促す声が大きいですが、それでも「国債を発行→将来的には増税」といった声が聞こえます。
池上彰さんが言うような「税金で国債の償還を行なう」です。
では、これを行なうとどうなるか…
徴税により市中から吸い上げられたお金が、国債の償還とともに “消えてなくなる” んです。
いいですか?
ココすごく大事ですよ!!
↓
市中からお金がなくなるんです!!
経済活動の血液であるお金がなくなるんです!
これでどうやって国民生活が豊かになるんですか?
プライマリーバランスの黒字化?
冗談じゃない!!
そんなことすれば、日本の経済…
いや、日本は終わります。
結論、「プライマリーバランスが黒字化すると、日本(経済)は終わる」です。