春愁を嗜むためのにごり酒
 

撫で肩におほふ昨日や春愁ひ
 

水仙やまさしく春の怨みかな
 

ひもじさに泣く子眠る子春はくちおし
 

カーテンの縁色褪せて春愁ひ      【笑い仮面】

 

 

 桜もすっかり散って、あたたかな日差しが街に降りそそぐころになって《春愁》はないだろう、と誰かにいわれてしまうかもしれないな。でも、いまじゃないと詠めない春の怨みもあるんだよ。

 

 っこのところ、体調がしこたま悪くて往生している。今日(4月22日)も、剣山でプスプス、頭頂部をカウントしているみたいな痛み(深部痛というらしい)がつづいて、とてもじゃないけど、まともな精神状態じゃいられない(いつものことではないかいな?)。頼みの綱の《後藤散》を飲んで、コーヒーも飲んで、でもってアイスノンで頭を冷やしたりして、わけのわからん一日を浪費していっているわけ。

 もうどうとでもなっちゃえって、やけっぱちになったころ、むくむくとぼくの詩心が目をさまし、それ、その嘆きと怨みを書きつけておけと、ぼくをPCの前に据えてしまう。ありがたいやら、はがゆいやら、ぼくにもわからない。おしまい。

 

 

画像:THE LEADERSHIP CENTRE