乳母車のどかな死児を乗せゆける

 

一畳にあまる昼寝の長閑なる

 

長閑にも母讃美歌をくちずさみ

 

コーヒーの冷めゆくままに長閑かな

 

のどけさや雨水如雨露にあふれたる     【笑い仮面】