丸ノ口古墳群 -叩き傷で描かれた壁画- | 蕨手のブログ

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marugunmaru0左:5群遠景右端が5号墳
右:当時の新聞記事

 1999年の2月19日の新聞に那珂川町で新しい装飾古墳が発見されたと言う記事が掲載されており、翌日昼に現地説明会が開催されると言うことで、何はともあれ駆けつけて見学した。
 学校の建築に伴って沢山の古墳群の存在が明らかになり、その中の二基から珍しい壁画が発見されたのだ。その大きな特徴は、石のような物で壁maru6面を叩きくぼめて描かれた文様maru5で、日田の穴観音古墳など、類例の少ない珍しい装飾方法である。
左:6群2号墳の同心円等
右:5群5号墳の同心円
 
現地を訪れてみるとまだ発掘調査の途中であった。周囲には本当に沢山の古墳が存在しており、これらが消滅するかも知れないと思うと胸が痛んだ。1基目の6群2号墳は石室がほぼ完存していた。奥壁に三角文、同心円文や船が刻んであるが、刻印の幅が狭く、刻み間隔も荒いので余りハッキリせず、パッとしない印象だった。当時持っていた30万画素のボロデジカメで取った事もあり、写真写りも悪くてよく判らなくなってる。

 2基目の5群5号墳は天井石を失って石室が露出していたが、そのおかげで石室内が明るく、刻印がハッキリ刻まれていることもあって非常に文様が良く確認できた。奥壁に同心円文が3個並んで刻んである。こちらの方は写真でも文様がハッキリ確認できる。

 その後は装飾のある二基については隣同士に移設した後保存される事になり、最近工事が完成していつでも見学できるようになったがまだ見に行ったことはない。スカイトレッカー氏のサイト「装飾古墳探訪記」に完成後の様子が掲載されているが、周囲はすっかり変わってしまっているようだ。また、お世辞にも上手い公開方法とは言えないようである。文様も風化して見えにくくなっているような?