シルヴィ・ギエム・ファイナル 川口リリア12月9日 | 明るいワラビネーゼの生活

明るいワラビネーゼの生活

自称ご近所に住む漫画家北川玲子/きたがわれいこが、毎日のちょっとした出来事や楽しみごとを書いて見ました。
週末は長年習っている大人のクラシックバレエのことを4コマ漫画にしてアップしています。

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こちらはお出かけ記録


水曜日川口リリアへ
シルヴィ・ギエム ファイナル
見てきました。

ギエムのボレロは何度か
見ていますが
やはりすばらしい!!


そしてベジャールの「ボレロ」
彼の振付の「ボレロ」を超える「ボレロ」は
見たことないです。

もちろん「ボレロ」という曲
そのものもすばらしい!!


まさに舞台は
芸術の神様に愛された
空間なのですよ

TWOは玄人向けっぽい演目ですか
照明と腕の動きの残像が
衝撃的です


そして意外にすばらしかったのは
東京バレエの方々の
コンテンポラリーな演目

イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド

音楽もかっこいいし
振付もかっこいい!!
きたがわは上野水香さんのファンなんですけど

上野さんはこういうクールな演目が
めっちゃはまるんですよね


ドリーム・タイムも
男性二人と女性一人のからみのシーンは
色っぽくてかっこいい

さすがイリ・キリアン振付演出
音楽は武満徹だし


あんまりコンテンポラリーって
見ないのですが
これはまた絶対見たい演目ですね



ところで「ボレロ」といえば
ベジャール・ガラ
という流れで見ることが多く

「中国の不思議な役人」
「ギリシャの踊り」のどちらか、
あるいは両方がセットになっていることが
多かったんですが

どちらもきたがわが大好きな演目ではあるんですが

残念ながら、それぞれの演目で
当たり役と言われた
カリスマ性のあるダンサーが
次々とやめてしまっている
(たとえば後藤晴雄さんとか中島周さん、木村和夫さんの中国の役人)
東京バレエ団の現状で

それを超える若手が育ってないまま
上演しても
観客をがっかりさせるだけというのが
きびしいけど本当のことで

だったらいさぎよく
新しい魅力的な演目をどんどんやって
人気の演目にしていくのが
賢いやり方なんだろうなと
よけいなお世話だろうけど
しみじみ思いました

と、わざわざ言うのは

大好きだった(上記の)ダンサーさんたちが次々とやめて
(もちろんギエムの「ボレロ」も
もう見られないんですよね、泣)


もう東京バレエのファンクラブやめようかな~
と思っていたんですが
今回のコンテンポラリーのすばらしさで
思いとどまりました


ダンサーの旬は残酷なほど短いのですが


だからこそ魅力なのでしょう


がんばれ東京バレエ団