トスカでした | 明るいワラビネーゼの生活

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自称ご近所に住む漫画家北川玲子/きたがわれいこが、毎日のちょっとした出来事や楽しみごとを書いて見ました。
週末は長年習っている大人のクラシックバレエのことを4コマ漫画にしてアップしています。

ブルガリアソフィア国立劇場11月3日川口リリアにて上演の

「トスカ」見てきました


ざっと感想を言うと


すばらしい


さすがブルガリアの方はちがいますね


カラバドッシ役のマルティン・イリエフさん


最初の第一声から


声量もすばらしく


まさにカラバドッシにふさわしい力量


トスカは日本人の佐藤しのぶさん


最初はきれいだけど、ちょっと線細いかなと思ったんですが

(トスカって、オペラ史上すごく気の強い女主人公で

佐藤しのぶさんはあと2、3キロ増量してもいいぐらいなかんじのキャラなんですよ)



スカルピアを殺すところの鬼気せまる演技は

オペラ歌手を超えてる


そして恋人のカラバドッシを殺されてしまう

ラストはわかっていても

うるっとしちゃいました



スカルピアは悪の魅力で

かっこいいんですが

もうひと越え

カラバドッシと対をはってもいいかなと


で「トスカ」


最近あちこちで「トスカ」やってますけど


オペラといえば


興味のない人が思い浮かべるのは

「椿姫」「蝶々夫人」「フィガロの結婚」

あと「カルメン」か


もちろんそれぞれいいところがあって

名曲があるんですが


この「トスカ」は話おもしろすぎ


サスペンスフルで

メロドラマで

現代的で

短いわりに名曲が盛り込まれ


音楽にもお芝居にもメリハリあって

眠くなりません(笑)


そして「トスカ」のなぞ


ラストの殺された恋人の後を追って

自殺するトスカの最後のせりふが何故


「マリオ、あなたのそばに行きます」

ではなく

「スカルピオ、あの世で」

なのか


ここをつっこんで考えてみると

オペラというイメージを越えた

おもしろい男と女のドラマなのです






で「ブルガリアソフィア」


わたしが初めて観たオペラが

このブルガリアソフィアの

「トゥーランドット」で


もう涙涙涙


だってねえ


いっちゃなんだけど

トゥーランドット姫


こんな人に人目ぼれするなんて

ありえないっていうぐらい

デブ(失礼!!)なんですよ


ところが、まじ泣きしちゃうんですよ

歌の迫力っていうか

音楽のすばらしさというか


2回泣いちゃいましたよ


そういう体験させてもらえると

はまっちゃいますよね



ブルガリアソフィアの

川口リリアの公演は

日本公演の初日のようですね


当日券でいこうかなと思っていらしてる方が

いらしたら

ぜひ観に行ってください






佐藤しのぶさんもすばらしかったけれど

CDで聞くならこちらかな得意げ

プッチーニ:歌劇「トスカ」全曲/カラス(マリア)
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