「身毒丸」観てきました | 明るいワラビネーゼの生活

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自称ご近所に住む漫画家北川玲子/きたがわれいこが、毎日のちょっとした出来事や楽しみごとを書いて見ました。
週末は長年習っている大人のクラシックバレエのことを4コマ漫画にしてアップしています。

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大竹しのぶにくぎづけ!!!!


「身毒丸」を観るのは実は2度目なんです


前に観たのは2008年の
藤原竜也×白石加代子の最後の公演です


わたしは身毒丸的な
世界が好きなんですよ


作り物のダークな世界


蜷川さんのお芝居って
独特のくどさがあって好きなんですよ


そして派手


実際に観たのは野村萬斎(この人も、くどい)が出た
「オイディプス王」と「ハムレット」ぐらいなんですが


(「オイディプス王」、めちゃくちゃおもしろかったですよ!!)

で、実は高校生の頃
寺山修司にはまっていた時期があって
(こちらはもうとっくに
足を洗ってますが)


寺山修司もそーとーくどい


これに大竹しのぶさんが出たら、
くどさ無限大の世界ですよ


いや、でも大竹しのぶさんはすばらしい


お話はあってなきがごとき
といったら失礼かな?


継子と継母の物語なんですが、

寺山修司の「劇団天井桟敷」の世界が、蜷川さんの華やかさで

都会的でマイルドになっている感じがします


でも前回の藤原×白石コンビはとても美しい、様式美の世界だったんだけど


大竹しのぶさんの継母は
感情表現が現実的というのかな


生々しいというか、とてもわかりやすいんですよ


藁人形に五寸釘を打つシーンは
目に焼き付きました


この人は映画もそうだけど
狂気的な演技がとてもすばらしい


いや、大竹しのぶパワー全開


お父さん役の俳優さんも前回とちがうんですね


前回は神経質そうで(よくいえば端正)、
わたし的には寺山ワールドの住人だなあって感じだったけど、
今回のお父さんは明るくてノーマルな世界の人


こーゆー人がいてくれると
ほっとしますね


身毒丸役の新人の矢野聖人さんはこれからかな?


賛否あると思いますが
わたしはとてもおもしろかったかな


藤原×白石バージョンより、わかりやすく、明るく、

身近になったっていう感じかな?


藤原×白石さんコンビは、ほんとうにとても美しいものがたり、

寺山修司がこんなに洗練されるんだなあ、

という感じだったんですけどね


でも、もう観られないので


大竹しのぶさんが、新しい当たり役として
お芝居も変わっていくんでしょう


ところで写真は何かというと、
2008年に観た、「身毒丸」のパンフレットと
オマケの手提げ袋です


いかにも「身毒丸」って感じの手提げ袋でしょう


この真っ赤な手提げ袋は現在
わたしのトゥシューズ入れになっております