登り詰める龍となる素質を探す男、蕨です。

今回は一年以上前に探索した鳥越坂のパート②です。忘れてたわけじゃナイデスヨ。

前回はこちら→鳥越坂と支線①(鹿児島市吉野)

 

地図青線が今回探索した道路です。山下坂と鳥越坂の市街地側。

地図赤線はパート①での探索部分、緑線は県道の旧道ですが今回も登場しません。

 

山下坂の磯庭園側から探索を開始します。

 

国道10号線の鳥越隧道付近から分岐する道が山下坂です。

早速の車の通り抜け不可標識。

 

何やら工事が行われていました。

落石防止柵の工事とのこと。

 

道は既になかなかの坂道になっています。

山下坂についての詳細な情報はなく、推測ではありますが鳥越坂の支線として利用された道だったのではないかと思います。

もしくは新道と旧道の関係かもしれません。古くから存在していた坂道であることは確かです。

 

進行方向。左下に口を開けているのが国道10号線の鳥越隧道です。

鳥越は鳥にしか越えられない壁のような地形に由来しているといわれ、そこを貫く鳥越隧道は完成当時から車道交通の大動脈になっています。

 

写真正面の崖の上へとこれから道は登っていきます。

 

若干荒れてくる道。

 

法面に謎の銘板がありました。

どうやら治山工事を行った際の物の様です。

昭和60年の土留工の銘板。

 

やがて道の舗装が滑り止めの施されたコンクリートに変わります。

写真だと伝わりにくいですがこのあたりから既に傾斜がヤバいです。

 

先ほどの写真のすぐ先に民家があり、そこから先は急激に狭く路面状況も悪くなりました。

ちなみに民家には車があったのですが、この坂をここまで登ってくるのがもうね、凄いです。

僕は絶対住みたくない。

 

パート①でも見られたような石垣がこちらの道にも多く見受けられます。

鳥越坂とその支線は当時からあまり手を付けられていない感じがあります。

 

振り返って撮影。

このあたりからもう撮影することすら難しいほどの急な坂になっています。

ちなみに自転車同伴です。対戦お願いします。

 

途中、謎の分岐がありました。

導水管のようなものと、竹で作られた立ち入り禁止ゲート。

 

道は階段上になっており、どこかへと向かっています。

 

導水管はトンネルを経由して更に上へと向かっているようです。

近くには滝之神浄水場と配水池がありますが、、、何か関係性でも?

 

銘板が取り付けられていた後のような窪み。

 

推測ではありますが、道の正体はかつてこの先に存在した月船寺の参道跡ではないかと思います。

現在は廃寺となり私有地です。

導水管についてはよく分かりません。

 

坂は最後のパートに突入します。

県道はもうすぐそこに。

ここまで来るとシングルトラックの轍しかないので、慎重に進まないと落ち葉で滑落してしまいそうです。

だってもうほぼ山の斜面みたいな急傾斜の坂ですからネ…。

 

パート①の場所に出てきました。

県道16号の滝之神ループの途中部分です。

山下坂も鳥越坂同様にえげつない坂道でした。二度と通りたくはない。

 

このまま県道を経由して鳥越坂の鹿児島側へと向かいます。

 

写真の場所を左に入る道が鳥越坂です。

車では侵入できません。

 

車止めがありますが、自転車であればすり抜けることが可能です。

 

入ってすぐに広がる絶景。

鹿児島市街地を一望することができます。

 

鳥越坂は配水池の脇を通っていきます。

ちなみにこのあたりは配水池の造成に伴い元の線形を失っています。

 

鳥越第二配水池。

 

そして始まる急傾斜。

ここは自転車を押すと逆に転倒する為乗って下るしかないのですが、ブレーキをフルで入れてもかなりのスピードになります。

ブレーキがすり減る…。

 

短い区間に急な坂がぎっしりと詰まっています。

 

JRの切通が見えてくると坂の終わりの合図。

 

終点付近には防空壕が残っていました。

 

探索の終点です。ここから先はJRや県道の工事により当時の道は残っていません。

 

オマケにJRの旧・鳥越隧道の切通。

この真下に旧隧道の坑口がありますが塞がれています。

 

今回の探索はここまでとします。