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-追記-
今回錫山自然遊歩道として紹介している区間ですが、鹿児島市が公開している最新の情報だと遊歩道区間から外されています。
しかし当ブログでは錫山自然遊歩道の一部として扱います。ご了承ください。
(謎に全長も9.8kmに変更されています)
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前パートからはや二ヶ月後にパート②を書く男、蕨です。
パート①はこちら。道の詳細などもこちらに→野頭の旧道①
今回はちょうど“錫山自然遊歩道(旧道)”の文字の脇あたりから再開します。
前回の鉄塔巡視路の少し先に、今度は逆側に下っていく鉄塔巡視路がありました。
この辺はちょうど送電線が経由しており、鉄塔が多いです。
その近くにある謎の窪み。
石柱のような物体がありましたが確認せず。
あまり自然地形には見えませんが…正体は不明です。
途中路肩が崩壊していました。例の令和豪雨後にこの遊歩道は一時的に通行止めとなっていたため、その際に崩れたのかもしれません。
なお写真が雑なのはこの場所で蜂に追われたからです。蜂こわい。
道は地形に沿いながらぐんぐんと高度を上げていきます。
谷を渡る箇所。V字型をしたカーブです。
こちらもいくつかのダムで治山工事がされていました。
歴史を感じる銘板。昭和35年の縣(県)営の工事。
道の規模の割にはしっかりとした構造物です。
そのすぐ先にも写真のようなものがあります。
こちらはダムではなく、ごく小さな滝に近い沢の地形でした。
僅かな展望区間。
桜島方面の眺めについてはこの道よりも県道19号線(元・上床林道)の方が綺麗です。
道は恐らく最大の急坂地帯に突入します。
滑り止めの施されたコンクリート舗装が危険さを物語るっていますネ。
九十九折りのような急カーブ。
乗用車で通るにはいささか怖い。
カーブの先の道路脇に借地標が刺さっていました。
借地標
国有林野所在地 : 鹿児島市 下福元町 上ノ宇都 44へ
面積 : 0.1007 ha
借受人住所 : 鹿児島市 山下町11-1
氏名:鹿児島市
用途:市道敷
期間:自 令和3年4月1日 ~ 令和8年3月31日
どうやらこのあたりは国有林のようで、そこを通る市道の借地標のようです。
借受人住所は恐らく鹿児島市役所。
道はラストスパートに突入。
右の法面のすぐ上には県道のガードレールがこんにちはしています。
ちなみにこの法面は途中から石積みのようになっており、恐らく県道(上床林道)造成時に後から付けられたものだと思います。
県道とは反対側の崖下に、写真のような切通が見えました。
自然地形かとも思いましたが、恐らく旧旧道(地図緑線)ではないでしょうか。
またこのあたりは激しい水の落ちる音がします。
小さな滝?があるようですが、どう足掻いても水一つ見えませんでした。
県道に合流する最後のストレート。
最後まで坂です。
県道合流地点。
左の道が県道、右の暗闇へと下っていく道が旧道(錫山自然遊歩道)です。
県道の方も二桁県道の割に道幅は広くなく、時折離合が厳しい区間があります。
また令和元年豪雨の際に砕石場付近の路盤が崩落し、一時は通行止めとなっていました(現在は復旧済み)。
一つ前の写真右側の茂みには写真のような小さな水場があります。
先ほどの滝のような音の水源かもしれません。
そして分岐点から少しだけ川辺側へと歩いていくと…
初めて通った際は確実に見落とすであろう、自然石のような記念碑が設置されています。
その正体は道路開鑿記念碑。詳細がどこにも見つからないのですが、旧道か上床林道のものどちらかだと思います。
全体的に文字が欠落しており、詳細を読み取ることが出来ません。
昭…は読めますがその下の年代が読めません。
読める十一。しかし肝心のその上に数字があるのかが分かりません。
仮に十一なら旧道、四十一とかなら上床林道の事だと思います。
記念碑近く、指宿スカイラインの方へと続く廃道の小径。
石碑については詳細がはっきりせず、また調査したいです。
今回はここまでとします。