この曲は、1994年9月リリースの桑田佳祐さんの二枚目のソロアルバム「孤独の太陽」の中に入っている曲で、
 
その中の歌詞が強烈で、あるロックスターを揶揄しているかのような歌詞で、
 
「歌が得意な猿なのに、高級外車が御出迎え」だとか、
「スーパースターになれたのは、世渡り上手と金まかせ」
「テレビに出ないといったけど、ドラマの主役にゃ燃えている」
などなど、
 
いや、結構過激な歌詞で、
当時これは、矢沢永吉さんを揶揄したのでは?
長渕剛さんを揶揄したのでは?
 
と大騒動となったんですよね。
 
その時の騒動のことは、こちらの動画でもごらんください。
 
この動画の中でも紹介されていますが、
この騒動で、僕は男を上げたのは矢沢永吉さんだと思います。動画でも紹介されていますが、凄くかっこよかったですね。
 
逆に僕が男下げたなって思ったのが、泉谷しげるさん。
 
う~~ん、動画の中でも紹介されていますが、騒動をあおるようなあの発言はちょっと・・・。
 
泉谷しげるさんには、
「矢沢を揶揄しているのか、長渕を揶揄しているのか、そんなことは俺にはしったこっちゃないが、俺のことを揶揄しているじゃないかって声はないんか?
おい、桑田、はっきり俺のことを揶揄しているってわかるような歌も作ってみろや。」
なんて言って欲しかったな。
 
さてさて、この曲、僕は、今聞いても凄くいい曲だと思います。
 
このアルバムは、
「ギター一本でロックはできる」ってことをコンセプトに作られましたが、まさにこの曲は、
見事にギター一本で見事にロックしていると思います。
 
で、歌詞の内容については、桑田さん自身がおっしゃっているように、特定な誰かを歌ったわけでもなんでもなく、
自分を含めて、いくら売れても、人間として謙虚でいないといけないという、
 
「実ほど、首を垂れる、稲穂かな」
 
をロックで表現したものだと思います。
 
自戒をこめた一曲だと思います。
 
スーパースターは、孤独の太陽。
寂しさもあるし、背負っているものも大きい。
 
桑田さんの、自分への戒めの気持ちを、仲間であるロックシンガーは共感してほしかったし、矢沢永吉さんは、まさにその真意を理解してあげたんでしょうね。
 
スーパースターは、一般人には計り知れないほどのものを背負っていると思う。
 
その重圧をも、エンターテイメント的に表現してしまう、桑田さんの才能、この曲からも僕は勝手に感じました。
 
照れ屋の桑田さんらしい、表現方法かもしれませんが、僕は素晴らしい一曲だと思います。