「雑草という名前の植物はない」 牧野富太郎
牧野富太郎博士がモデルとなっている、NHKの朝ドラ「らんまん」の放送に合わせて、現在大泉学園の駅周辺6商店街で、ボタニカルアート展を開催しています。
地元の商店街で、このようなボタニカルアート展を行うのは、とっても意義深いと僕は感じています。
というのも、
牧野富太郎植物分類学博士は、
「雑草という名前の植物はない」として、沢山の名前も知られていない植物に、名前を付けていったのですよね。
個人経営の商店も、大手チェーン店や大型商業施設に押しつぶされようとされていても、それぞれに個性があり、それぞれに、小さいながらも頑張っている。
名も知られていない、小さな個人商店に対しても、牧野博士の姿勢は、凄く優しく感じられるのです。
「みんな違って、みんないい」
「一寸の虫にも五分の魂」
僕ら地元の個人商店も、街の住民に愛され大切にして欲しい。
なんか、一つ一つの植物に名前を付けていった牧野博士にちなんで、ボタニカルアート展を大泉学園でやることはそんな願いも込めているのです。
これは、松本零士先生の「銀河鉄道999」にもつながります。
生身の人間の鉄郎は、機械人間化された星をめぐり、機械化されることを目指していくのですが、機械化された星は、効率よく失敗はしないが、そこに愛情もなく、成長もない。
鉄郎は、生身の人間なので、傷つくし、失敗もする。でも鉄郎は成長していくんですよね。
僕には、機械化された星は、大型チェーン店のように感じ、鉄郎は、小さな個人商店の姿に感じます。
街が、大型チェーン店ばかりとなり、個人商店がなくなってしまったらどうなるでしょう?
便利にはなると思います。
でも本島にそれでいいのでしょうか?
松本零士先生はそんなことを訴え続け、大泉の商店街に多大なる貢献をしてくださいました。
商店街のために、「ゆめーてるちゃん」というキャラクターも提供してくださいました。
さて、ボタニカルアート展、
わらべには、「御車返しの桜」の、太田洋愛先生が描いたボタニカルアートが展示されています。
後水尾天皇が京の寺で花見を終えた帰路、花の余りの美しさに牛車を引き返して再びご覧になったことから、御車(みくるま)返しの桜と呼ばれています。
一枝の中に一重と八重(花弁6〜7枚程度)の花があるのが特徴で、八重一重とも呼ばれています。花びらは大きく、しわがあり濃いピンク色をしています。
「御車返し」と呼ばれている桜は全国に幾つかあり、代表的な物として、下記が挙げられるんですね。
・常照皇寺の御車返しの桜
・京都御苑の宜秋門前の御車返しの桜
・京都清水寺の地主神社の地主桜(じしゅざくら)
・鎌倉の極楽寺「八重一重咲分桜」
・上野の輪王寺
いずれの「御車返しの桜」にも嵯峨天皇、御水尾天皇、公家などが車を引き返して咲く花を眺めたという伝承があるのも興味深いですね。
うちにも、皇族の方が来店してくれないかな~~。
ということで、前川練馬区長も、視察に来てくださいました。
ありがとうございます。