ローマのボルゲーゼ美術館にある、ベルニーニの傑作、「プロセルピナ(ペルセポネ)の略奪」

 

 

これは、ゼウスの兄弟で、冥界の王ハデスが、

 

ひとめ惚れしたゼウスの姉で豊穣の女神デメテルの娘、プロセルピナ(ラテン語点:ペルセポネ)を冥界に連れ去る場面です。

 

レンブラント 「ペルセポネの略奪」

 

 

デメテルは、愛娘が居なくなってしまった事で女神の仕事を放棄して娘を探します。(その間、豊穣の神がいなくなることで飢饉になるのですね)。

 

 

そして、冥界の王ハデスに連れ去られた事が分かり、連れ戻します。

 

 

フレデリック・レイトン 「ペルセポネの帰還」 1891

 

ペルセポネを抱えているのは、2匹の蛇が絡まっている、ケールケイヨンの杖を持っているので、伝令の神ヘルメス。

 

 

しかし、プロセルピナは冥界のザクロの実を食べていた事で地上には戻れない事になっていました。だから、プロセルピナ(ペルセポネ)のアトリビュートはザクロなんですね。

 

 

ロセッティーのこの有名な絵は、プロセルピナ(ペルセポネ)なんですね。

 

そこで、ハデスの兄弟であるゼウスが仲介に入り

 

1年の2/3は地上に戻り

 

1/3は冥界で過ごす事で折り合いが着きました。このことで、世の中に四季が生まれたのです。

 

なので、プロセルピナが冥界に居る時期

 

1年の1/3は、デメテル(ケレス)が悲しんでいるので

 

地上に冬が訪れると言われています。

 

ちなみに、冥界の王ハデスの英語名はプルート
ポパイに登場する、悪人プルートはここからきているのですね。

 

 

この話を、こやぎ先生がわかりやすく動画にしてくれています。

 

 

 

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