レオン・コニエによる肖像画

 

《フラスカティの眺めに想を得た風景》 ルーヴル美術館

 

 

アシール=エトナ・ミシャロン(Achille-Etna Michallon、1796年10月22日 - 1822年9月24日)は、フランスロマン主義の時代の、風景画家です。

 

風景画家ピエール=アンリ・ド・ヴァランシェンヌが、1800年に上梓した「美術家のための実用遠近法提要ー絵画、特に風景画に関する考察および学生への助言」において、新しい風景画の理論を示してから16年後、ローマ賞コンクールの新部門として「歴史的風景画」が美術アカデミーで承認されたんですね。その時の受賞作が、「デモクリトスとアブデラの人々」(1817)です。この作品は画像見つからなくどんな作品かわからないのですが、見てみたいです。

 

 

静岡県立美術館所蔵の、「廃墟となった墓を見つめる羊飼い」(1816)は、その前年に描かれたものですね。ミシャロンの作品が日本にあるなんて、凄い貴重ですね。

 

 

そして1817年、「歴史的風景画部門」の第一回目の受賞者が、このヴァランシェンヌの弟子で、風景画家コローの最初の師となった、ミシャロンだったんですね。

 

 

ちなみにヴァランシェンヌの作品も素晴らしいですね。

 

ヴァランシェンヌ

 

ヴァランシェンヌ

 

ヴァランシェンヌ

 

ヴァランシェンヌ

 

 

 

ミシャロンは、歴史画や神話画に通底する物語性を排除した、純粋な風景画に初めて着手した画家のひとりなんです。

 

ミシャロンは、プッサンの正統な継承者であることをアピールしていたんですね。

 

ミシャロンは、残念ながら26歳という若さで早世してしまいますが、この純粋な風景画は、コローを始め、しっかり受け継がれて今日に至ってますね。

 

 

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